中国気象局によると、11日から、中国北方エリア約10省の広い範囲で強い雨が降ると予想されている。北京市、天津市、河北省、遼寧省などの降水量は、出水期以来最も多くなりそうだ。人民網が報じた。
11‐13日、西北地域の中東部、内蒙古(内モンゴル)自治区、華北、東北地域の広い範囲で、西から東へと雨雲が広がり、中程度の雨または大雨が降ると予想されている。一部の地域では豪雨になり、局地的に非常に強い豪雨になる恐れがある。
中央気象台は、11‐13日、北京市、天津市、河北省、遼寧省などの降水量は、出水期以来最も多くなり、四川盆地西部では豪雨、または非常に強い豪雨が降り続くと予想している。また、台風6号(メーカラー)が11日午前にも福建省沿海地域に上陸すると見られている。総合的な検討判断と緊急協議の結果、中国気象局は10日午後5時に、重大気象災害(豪雨・台風)の3級緊急対応命令を発令し、関連当局もそれに応じた準備を進めている。北京市、天津市、河北省、山西省、遼寧省、福建省、河南省、四川省、陝西省、甘粛省のほか、影響を受ける可能性のある省級の気象局は、実際の検討判断に基づいて相応の緊急対応を発令、または調整している。
気象専門家は、11‐13日、北方エリアでは、強い雨の影響が広範囲に及ぶため、二次災害のほか、大気の状況が不安定なことによる交通への影響に注意し、外出する際はハイリスクの場所に近づかないようにと注意を呼びかけている。長江上流、海河、遼河などの流域では、洪水や冠水などの防止対策が必要だ。遼寧省では、干ばつから一転して大雨が降ることによる悪影響にも備えなければならない。(編集KN)
「人民網日本語版」2020年8月11日