米国の人権侵害5つの大罪(四) (2)

深刻な人道上の災難をもたらす干渉主義

 2021年05月09日17:27

第3に、米国の持続的な対外干渉主義に基づく行動によって米国自身がすでに人道上の災難の泥沼に深く陥り、自ら抜け出すことが難しくなっている。過去20年間に、米国が戦争という方法を用いて行なった対外的な干渉の経費はすでに計6兆ドルに達しており、秘密の手段を用いて行なったいわゆる「カラー革命」などの破壊活動に費やした経費も同様に膨大な金額に達している。米国はこれほど巨額の資金を対外的な干渉と人道上の災難の製造に充てることができながら、自国内の人種間の関係や社会的弱者の基本的人権状況の改善に支出しようとは少しも考えず、米国内における国民の医療保険や雇用、インフラ建設などの人権を促進する措置の改善を図ることはより難しい状況となっている。

対外的な干渉によって世界各地で人道上の災難を製造してきた米国は、今やまさに自身が人道上の災難の危機の渦中にある。対外的な干渉に夢中になって自身のガバナンスの改善をおろそかにしてきた米国の政治エリートたちは、現在米国が高度な政治的対立や階級対立、民族間対立など全方位的な危機的状態にあることにすでに気づいている。米国の新型コロナウイルス感染症による死者は58万6千人を超え、黒人男性のジョージ・フロイドさんが膝で圧迫されて死亡するなどの驚くべき事件がしばしば生じている現状は、米国の対外的な干渉が最終的に米国自身への反動という結末を迎えたことを示している。米国はすでにグローバルな人道主義上の災難の典型的な例となっている。これは巨大なアイロニーだと言わざるを得ない。

つまり、米国の対外的干渉主義に基づく行動は他人も自分も損ない、もたらされるものはより多くの人道主義上の災難と人権侵害の悲劇だということだ。米国は目覚めることができず、これまでと変わらず他国の問題に干渉し続ける可能性があるが、ますます多くの国が、国際秩序の長期的な安定を確保するためには、各国が手を携え、米国の干渉主義に対抗しなければならないことを冷静に認識するようになっている。(編集KS)

「人民網日本語版」2021年5月9日

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