生物多様性保全のため世界の力を結集

 2021年05月26日13:31

5月22日は「国際生物多様性の日」だった。今年のテーマは「私たち自身が解決の鍵」で、団結・協力して生物多様性保全のために知恵と力を出すよう国際社会に呼びかけた。生物多様性は人類の生存と発展の基礎であり、地球生命共同体の血脈であり根幹だ。世界的な種の絶滅の加速、生物多様性の損失、生態系の悪化が人類の生存と発展にとっての重大なリスクとなる中、人類はさらに大きな決意と力で共に生物多様性を保全し、人と自然生命の共同体を構築するべきである。(人民日報コラム「和音」掲載)

中国は一貫して生物多様性の保全を「エコ文明」建設の重要な構成要素及び質の高い発展推進の重要な足がかりとし、生物多様性の保全を国の各種計画に段階的に盛り込み、「中国生物多様性保全戦略・行動計画(2011ー2030年)」を発表・実施し、生物多様性関連法規10本余りを相次いで打ち出した。すでに中国の各種自然保護地は1万1800ヶ所に達し、陸域国土面積の18%を占めており、2020年までに17%という「愛知目標」を前倒しで達成した。中国は各種の重要な生態系保護・回復事業を着実に実施し、2009年から2019年までに計7039万ヘクタールの造林を行って、同時期において森林資源の増加が世界最大の国となった。たゆまぬ努力によって中国は陸域生態系タイプの90%と重点野生動物種の85%を効果的に保護した。「美しい中国」の建設は日増しに全中国国民の自覚的行動となってきている。これは万物調和の美しい世界を共に建設するためのたゆまぬ努力でもある。

中国は世界の生物多様性保全の重要な参加者、貢献者、先導者であり、国際交流・協力に深く関与している。昨年9月、習近平国家主席は国連生物多様性サミットで重要演説を行い、人類の文明に責任を持つ観点から、万物調和の美しいふるさとを共に建設するために4つの提言を行い、自然を尊重し、自然に順応し、自然を保護するという深い理念を明らかにしただけでなく、人と自然の調和ある共生の実現に向けて中国の案と知恵を示した。中国は加盟している生態環境関連の国際条約を真摯に履行し、「一帯一路」(the Belt and Road)グリーン発展国際アライアンスの立ち上げを提唱し、相次いで100ヶ国余りと環境保護交流・協力を行い、生物多様性協力事業を多数実施してきた。国際社会は中国の努力と貢献を肯定的に評価している。国連環境計画(UNEP)のインガー・アンダーセン事務局長は、世界の生物多様性保全のアジェンダに活力を与えたとして、中国の指導力を評価する。

生物多様性条約の第15回締約国会議が今年10月、中国・昆明で開催される。テーマは「生態文明:地球生命共同体を共に構築」だ。会議は「ポスト2020生物多様性枠組」を審議・採択して、世界の生物多様性保全の方向性を示す見通しだ。ホスト国として、中国は各国と生物多様性の保全と対策の経験を共有し、生物多様性保全の壮大なビジョンを描く。

世界の生物多様性保全は「任重くして道遠し」だ。各国は運命を共にしており、苦難を共に切り抜け、生物多様性保全のために国際的な力を結集し続けて初めて、万物調和の美しいふるさとを共に築き、享受することができる。(編集NA)

「人民網日本語版」2021年5月26日

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