6歳の時に初めてリンクに立った于之楽くん(写真左)、フリーで演技を披露する11歳の于之楽くん(写真右、資料提供・取材対象)
今年12歳の于之楽くんは、江蘇省南京市旭東中学(中高一貫校)に通う、フィギュアスケート選手だ。新華網が伝えた。
于くんは、6歳の時、従兄がスケートリンクで練習する姿を見て、自分もやってみたくなったという。不思議なことに、リンクに入ると、すぐにスイスイと滑り始めた。父親の于鵬飛さんは、「私が子供の頃大好きだったのは、ローラースケートだったのに」と笑いながら話す。
フィギュアスケートは、高い身体的素質が求められるスポーツだ。リンクの上を滑り、ジャンプし、回転する練習をしなければならないほか、ダンスやストレッチ、音楽理論、身体能力などさまざまな訓練を必要とする。一回のジャンプを成功させるためには、数えきれないほどの転倒を経験しなければならない。それでも于くんはフィギュアスケートが本当に好きで、たとえ転倒し、痛い思いをしても、一度も諦めようと思ったことはなかったという。2020年、フィギュアの道を歩む彼は大きな挫折を味わった。3回転ジャンプを練習していた際に転倒し、左足の舟状骨を骨折。3ヶ月もの間、リンクに立つことができなかったのだ。怪我が治ってリンクに戻ってきた于くんは、厳しいリハビリを経験し、ブレイクスルーを果たし、再び自分の演技に磨きをかけた。
于くんは今年3月、フリー・スケーティング9級やステップ9級などの国家フィギュアスケート等級認定試験をパスし、近く国家1級フィギュアスケート選手に認定される見通しという。また、彼は、江蘇省初の国家1級フィギュアスケート選手となる。(編集KM)
「人民網日本語版」2021年6月15日