ロシアのラブロフ外相は6日にロシアで開催された国際フォーラム「ハバロフスク裁判:歴史の教訓と現代の課題」の参加者向けビデオ演説で、第二次世界大戦中に日本軍国主義者の犯した暴行を銘記する必要性を強調した。新華社が伝えた。
ロシアのニュースチャンネルの報道によると、ラブロフ外相は「捕虜に対して残虐非道な実験を行った731部隊その他日本軍部隊の犯罪行為は、1946年から1948年の東京裁判の資料には十分に反映されなかった。ハバロフスク裁判は東京裁判を補完する最も重要な裁判となった。初めて生物兵器使用の恐怖を証言し、日本軍国主義者の恐ろしい内幕を世界に明らかにしたからだ」と指摘。
「ハバロフスク裁判の判決は、彼らの犯罪を客観的に評価したものだ。第二次世界大戦中に日本軍国主義者が犯した暴行を、現在そして未来の世代に銘記させることが重要だ」とした。
ロシアの通信社・RIAノーボスチによると、ロシアのプーチン大統領は6日、同フォーラムへのメッセージで、「歴史の記憶を留め、人道に対する罪を防止するという観点から、同フォーラムには特に重要な意義がある」と指摘した。
プーチン大統領は「当時の出来事についての議論は事実と文書資料に基づいている。これは歴史の記憶を留めるうえで非常に重要であり、第二次世界大戦時の出来事を歪曲する企てに反撃し、その再演を防ぐためだ」と強調した。
1949年12月末、ソ連は極東の沿岸都市ハバロフスク(「伯力城」)に軍事法廷を設置し、日本の細菌戦犯罪者12名を裁いた。法廷では、元関東軍司令官の山田乙三ら戦犯が、中国侵略日本軍が細菌兵器の開発と量産に携わり、細菌戦を準備・実行した事実を自供した。最終的に12名の被告全員が生物兵器の製造と使用を含む戦争犯罪で有罪となり、2年から25年の懲役刑を言い渡された。(編集NA)
「人民網日本語版」2021年9月7日