中国軍縮大使「米英豪の原潜協力は核拡散の 『教科書的』事例」

人民網日本語版 2021年10月14日14:57

中国の李松軍縮担当特命全権大使は13日、「米英豪の安全保障枠組み『AUKUS』は冷戦思考と狭隘な地政学的観念の産物であり、3ヶ国間の原子力潜水艦協力は核拡散の『教科書的』事例と言えるだろう。これは核兵器不拡散条約の精神を踏みにじるものであり、同条約の関連規定に対する重大な挑発である」と指摘した。新華社が伝えた。

在ジュネーブ国際機関中国政府代表部とほかの在ジュネーブ国際機関代表部は同日、オンラインで記者会見を行い、国連ジュネーブ記者協会の各国記者からの質問に答えた。

「AUKUS」に関する質問に対し、李大使は「米英が非核国であるオーストラリアの原潜建造を支援することは、高濃縮ウラン数トンを含む敏感な核物質、技術、設備の移転を伴う。核兵器不拡散条約にとって前例のないことだ」と指摘。

「核拡散のリスク以外にも、『AUKUS』は、南太平洋及び東南アジア非核地帯に衝撃を与え、地域の軍拡競争を刺激し、地域の団結と協力を損ない、地域の平和と安定に影響を与える」とした。

李大使はまた、「アジア太平洋地域は核拡散を歓迎しない。外国の原潜が先ごろ南中国海で起こした事故は、遥か遠くからこの地域まで巡航してきた外国の原潜は波風を立てていざこざを引き起こすだけであり、地域の国々や人々から歓迎されないということを物語っている」と指摘した。(編集NA)

「人民網日本語版」2021年10月14日

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