王毅部長「中日間の溝に両国関係を主導させてはならない」

人民網日本語版 2021年10月26日14:37
王毅部長「中日間の溝に両国関係を主導させてはならない」

王毅国務委員兼外交部長(外相)は25日、第17回「北京-東京フォーラム」の開会式にテレビ会議の形式で出席し、挨拶を述べた。新華社が伝えた。

王部長は「習近平国家主席が先般、岸田文雄首相と電話会談を行い、来年の中日国交正常化50周年を契機に、新しい時代の要請にふさわしい中日関係の構築を推進することで一致した。両国首脳の前向きなやりとりは、中日関係の新たな局面を切り開くための主旨を示し、中日関係の次の段階の発展における大きな方向性を明確にした」と指摘。

「中日国交正常化50周年を記念するうえで最も重要なのは、国交正常化の初心に立ち返り、中日間の4つの基本文書の精神を遵守し、中日友好協力という使命を受け継ぎ、両国関係発展の正しい方向をより明確かつ徹底的に把握したうえで、次の50年間の発展の展望をより断固として力強く切り開いていくことだ」と強調し、以下の必要性を指摘した。

(1)相互信頼を再構築し、両国関係の政治的基礎を固める。日本側が、急速に発展する中国をより理性的かつ客観的に受け止め、「互いに協力のパートナーであり、互いに脅威とならない」との政治的共通認識を政策の策定に反映させ、具体的な行動に移すことを望む。

(2)協力を格上げし、より高水準の互恵を実現する。双方は産業協力を深め、グローバルな産業チェーンとサプライチェーンの安定を共同で維持するべきだ。また、デジタル経済協力を強化し、両国の経済と民生を後押しするべきだ。

(3)溝を管理・コントロールし、両国関係の安定的発展のために負担を軽減し、障害を排除する。中日関係に溝が生じることは避けがたいが、重要なのはそれを適切に管理・コントロールして、中日関係が溝によって定義され、主導されることがないようにすることだ。

(4)交流を拡大し、両国の社会的環境を改善する。双方は今年と来年の「中日文化・スポーツ交流年」、北京冬季五輪、中日国交正常化50周年を契機に、各分野で相互交流を柔軟な形で強化していくべきだ。

(5)協力を強化し、より広い視野で両国関係を捉える。アジア振興を共通目標とし、外来の様々な妨害を排除し、地域の平和と安定の大局を維持すべく尽力し、アジアの地域協力と統合のプロセスを共にリードする必要がある。(編集NA)

「人民網日本語版」2021年10月26日

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