外交部「中米関係の全てを『競争』で定義してはならない」

人民網日本語版 2021年10月19日15:34
外交部「中米関係の全てを『競争』で定義してはならない」

中国に対する米国の立場に関するシャーマン米国務副長官の先日の発言について、外交部(外務省)の趙立堅報道官は18日の定例記者会見で、「米側の発言の本質は、競争を名目に中国を封じ込め、抑えつける『目くらまし』であり、頑なに中国を戦略的競争相手と見なすという誤った認識に根ざしている」と指摘した。

【記者】報道によると、シャーマン氏は米東部時間15日にワシントンで演説した際、「中国に対する米国の立場は明確だ。必要な時には中国と競争し、米国及び世界の利益になる時には中国と協力し、必要な時には中国に挑戦する」と述べた。これについて中国側としてコメントは。

【趙報道官】米側の発言は依然として「競争、協力、対抗」といういつもの論調の繰り返しだ。その本質は、競争を名目に中国を封じ込め、抑えつける「目くらまし」であり、頑なに中国を戦略的競争相手と見なすという誤った認識に根ざしている。

中国は一貫して、中米間には広範な共通利益と大きな協力の余地があると考えている。経済・貿易などの分野で一定の競争はあるものの、中米関係の全てを「競争」で定義することはできない。

また、米側が絶えず中国を中傷し、中国のイメージを損なうことは「競争」ではなく、デカップリングを行って中国への輸出を制限し、国家安全保障を口実に中国企業を叩くことは「競争」ではなく、ましてや中国周辺で軍事展開を強化し続け、様々な反中「小集団」を形成することは「競争」ではないということを、指摘しなければならない。

米側は冷戦・ゼロサム思考を捨て去り、中国とその発展を正しく捉え、互恵・ウィンウィンという中米関係の本質を深く認識し、理性的で実務的な対中政策を取るべきだ。米側は中国側と共に対話と意思疎通を強化し、互恵協力を深め、溝を適切に管理・コントロールし、相互尊重、平和的共存、協力・ウィンウィン協力の道を歩むべきだ。(編集NA)

「人民網日本語版」2021年10月19日

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