中共中央政治局は18日午後、中国のデジタル経済の健全な発展の推進について第34回集団学習を行った。新華社が伝えた。
習近平総書記は集団学習を主宰し、「近年、インターネット、ビッグデータ、クラウド・コンピューティング、人工知能(AI)、ブロックチェーンなどの技術革新が加速し、経済・社会発展の各分野・全過程に日増しに溶け込んでいる。デジタル経済は未曾有の速いスピードで発展し、未曾有の広い範囲に波及し、未曾有の深い影響を及ぼしており、世界の要素資源の再編、経済構造の再構築、競争パターンの改変の鍵を握る力となりつつある。中華民族の偉大な復興戦略と100年間なかった世界情勢の大変動についての統合的計画の観点に立ち、国内と国際という2つの大局、発展と安全保障という2つの大事について統合的に計画し、膨大なデータと豊富な応用シーンという優位性を十分に発揮し、デジタル技術と実体経済の深い融合を促進し、従来産業のモデル転換と高度化に活力を吹き込み、新産業・新業態・新モデルの誕生を促し、中国のデジタル経済を強化・最適化・拡大し続けていく必要がある」と指摘。
また、「デジタル経済の発展は、新たな科学技術革命と産業変革の新たなチャンスを捉えるための戦略的選択だ。第1に、デジタル経済の健全な発展は、新発展構造の構築推進に寄与する。デジタル技術とデジタル経済は、様々な資源要素の迅速な移動を後押しし、様々なマーケットエンティティの融合を加速し、マーケットエンティティの組織モデルの再構築に役立ち、国境を越えた発展を実現し、時間的・空間的制約を打破し、産業チェーンを延伸し、国内外の経済循環を円滑にすることができる。第2に、デジタル経済の健全な発展は、現代的経済システムの構築推進に寄与する。デジタル経済は、高い革新性、強い浸透性、広いカバー性を有し、新たな経済成長分野となるだけでなく、従来産業の変革・高度化を支え、現代的経済システム構築の重要なエンジンとなり得る。第3に、デジタル経済の健全な発展は、国家の新たな競争優位性の構築推進に寄与する。現代において、デジタル技術とデジタル経済は世界の科学技術革命と産業変革において他国に先んじるチャンスであり、新たな国際競争の重要分野であるため、我々は機先を制し、将来の発展に向けた優位性を確保する必要がある」とした。
習総書記はさらに、「主要技術・コア技術の難関攻略を強化し、独自開発という要を押さえ、我が国の社会主義の制度的優位性、新型の挙国体制の優位性、巨大市場の優位性を発揮し、デジタル技術の基礎研究・開発能力を高め、主要技術・コア技術の難関攻略に勝利し、高水準の自立・自己強化を早期に実現し、デジタル経済の発展における自主権をしっかりと手中に握る必要がある。新しいタイプのインフラ整備を加速し、戦略配置を強化し、高速・ユビキタスで、宇宙と地上が一体化され、クラウドネットワークが統合され、スマートで迅速、グリーンで低炭素、安全でコントロール可能なスマートで総合的なデジタル情報インフラの構築を加速し、経済・社会発展のための情報『大動脈』を開通する必要がある。デジタル経済と実体経済の融合的発展を推進し、デジタル化、ネットワーク化、スマート化という方向性を把握し、製造業やサービス業、農業などのデジタル化を推進し、インターネットの新技術を利用して、従来産業の包括的・全チェーン的変革を進め、全ての要素の生産性を高め、経済発展に対するデジタル技術の拡大・重畳・倍増効果を発揮する必要がある。デジタル経済の発展を規範化し、発展の促進と規制・監督の双方をしっかりと堅持し、発展させる中で規範化し、規範化する中で発展させる必要がある。デジタル経済のガバナンスシステムを十全化し、法規や政策制度を整備し、体制・メカニズムを十全化し、中国のデジタル経済ガバナンスのシステムと能力の現代化のレベルを高める必要がある」と指摘。
「デジタル経済は国家の発展の大局に関わる。我が国のデジタル経済発展のためのトップレベルデザインと体制・メカニズムの構築をしっかりと行い、情勢判断を強化し、チャンスをしっかりと捉え、主導権を勝ち取る必要がある」と強調した。(編集NA)
「人民網日本語版」2021年10月20日