習近平国家主席は26日、フランスのマクロン大統領と電話会談を行った。新華社が伝えた。
習主席は会談で、「中国は中仏関係の発展を非常に重視している。中仏は新型コロナ対策の徹底を前提に、協力プロセスを推し進め、民生用原子力や航空宇宙など従来分野で協力を強固にし、人工知能(AI)やバイオ製薬、海洋など新分野で協力を開拓・拡大する必要がある。中国は仏側と生物多様性保全協力を継続し、グリーンな協力を踏み込んで実施し、世界発展イニシアティブを実行に移し、アフリカなどの地域に目を向けた3国間協力を実施することを望んでいる。中仏は、北京冬季五輪とパリ五輪の開催成功を支持し合う必要もある」と指摘。
「最近生じたいくつかの大きな国際的出来事によって、EUの戦略的自主性という仏側の主張の正しさが改めて示された。中国とEUは、上層部の継続的な意思疎通と対話を通じて、理解と相互信頼を増進し、誤解や誤った判断を減らし、溝を適切に管理・コントロールし、中国・EU関係に対する政治的リードを強化し、中国・EU関係の長期安定的発展を確保する必要がある。双方は、中国と欧州の企業や国民のニーズをしっかりと押さえて、コネクティビティやデジタル技術、グリーン・環境保護、科学技術革新、医療衛生などの分野で協力の潜在力をさらに発揮し、中国・EU関係の協力範囲を拡大するべきだ。中国・EU関係の健全で安定した発展を後押しするために、フランス側が積極的な役割を果たすことを希望する」とした。
マクロン大統領は「フランスは揺るぎなく、EU・中国関係の発展を建設的方法で後押しすべく尽力し、各レベルでの対話の強化を通じて、溝を適切に管理・コントロール・解決し、貿易・経済、気候変動、生物多様性保全分野で協力を深めるよう尽力している。イタリアで開催されるG20サミットや英国・グラスゴーで開催される国連気候変動会議について、中国側とさらに協調を図っていきたい。フランスは、中国が北京冬季五輪の開催を成功させることを支持する」とした。(編集NA)
「人民網日本語版」2021年10月27日