外交部(外務省)の趙立堅報道官は17日の定例記者会見で、中国と米国が協議を重ねた結果、このほど取材ビザ問題について、相互尊重、相互主義、互恵の原則に基づき3つの合意に達したことを表明したうえで、約束を忠実に守り、関連する措置や政策を早急に実行することを米側に求めた。
趙報道官は「中国側はメディア問題を非常に重視しており、米国を含む外国の記者による中国での法規に基づく報道に一貫して助力し、便宜を図り、サービスを提供すべく最大限の努力を尽くしている。これと同時に、在米中国メディアに対する米側の差別的なやり方には明確に反対している。協議を重ねた結果、このほど双方は相互尊重、相互主義、互恵の原則に基づき3つの合意に達した」として、合意の内容を以下のように説明した。
(1)双方は、相手国で活動する現任の常駐記者が防疫政策と領事規定の厳格な遵守を前提条件に相手国に正常に出入りできることを相互に保障する。
(2)双方は、相手国の記者に1年マルチ入国ビザを発給することで合意した。米国側は、中国人記者のビザの滞在期間問題を解決するための国内手続きに直ちに入ることを約束し、中国側は、米国側の政策措置が実行された後に、中国に駐在する米国メディアの記者に同等の待遇を与えることを約束する。
(3)双方は、法規に基づき、申請要件を満たす新任の常駐記者のビザを相互主義に基づき承認する。
趙報道官は「これは苦労して得られた成果であり、双方のメディアの利益にかなうものであり、大切にするべきだ。米国側が約束をしっかりと守り、関連する措置や政策を早急に実行し、中国側と共に努力して、両国のメディアの相手国での活動と生活に有利な環境を創出し続けることを望む」と述べた。(編集NA)
「人民網日本語版」2021年11月18日