各国の首脳や高官が最近、「オリンピック・ムーブメントは政治化されるべきでない。北京冬季五輪の順調な開催を支持する」と次々に表明していることについて、外交部(外務省)の汪文斌報道官は14日の定例記者会見で、「中国側はこうした姿勢表明を称賛する。オリンピックを政治化する言動は選手の人権を損なうだけでなく、オリンピック精神を冒涜するものであり、団結と協力という時代の潮流に反する」とした。
【記者】ベネズエラ外務省は先日発表した声明で、北京冬季五輪に政府関係者を派遣しないという米国の行動について、「中国の発展を批判し、そのイメージを毀損する少数の国々による政治工作である」として抗議した。キューバオリンピック委員会も、北京冬季五輪の妨害を周到に画策する関係国の行為を非難した。この事についてコメントは。
【汪報道官】オリンピック・ムーブメントの政治的中立性原則を尊重し、スポーツを政治化しないことは、各国のオリンピック委員会と選手を始めとする国際社会の共通の声だ。ベネズエラとキューバ以外にも、最近多くの国々の首脳や高官が「オリンピック・ムーブメントは政治化されるべきでない。北京冬季五輪の順調な開催を支持する」と次々に表明している。国際オリンピック委員会(IOC)は先日の第10回オリンピックサミットで、オリンピック・ムーブメントとスポーツを政治化する行為に断固反対する宣言を発表した。我々は関係国とIOCの姿勢表明を称賛する。
オリンピック憲章は、スポーツが人権であることを明確に指摘している。オリンピックを政治化する言動は選手の人権を損なうだけでなく、オリンピック精神を冒涜するものであり、団結と協力という時代の潮流に反する。各者の共同努力の下、北京冬季五輪は必ずや「より速く、より高く、より強くーーより団結」というオリンピック・モットーを示す素晴らしい舞台となり、冬季スポーツへの3億人の参加につなげるという目標を達成し、平和で、より素晴らしい世界の構築推進に積極的貢献を果たすものと信じる。(編集NA)
「人民網日本語版」2021年12月15日