ジュネーブ軍縮会議(CD)の2022年第1会期が25日に始まり、中国が輪番議長国を務めている。中国の王毅国務委員兼外交部長(外相)はCDに会議の開催を祝す書簡を送った。新華社が伝えた。
王部長は「現在、世界は百年間なかった大きな変動と新型コロナウイルスのパンデミックが重なり合い、国際関係と世界の戦略的安全保障情勢の複雑かつ深い調整の最中にあり、伝統的な安全保障上の脅威と新たな安全保障上の試練が入り交じり、国際軍備管理・軍縮・不拡散体制は重要な岐路に立っている。新たな情勢と試練を前に、国際社会は平和・発展・公正・正義・民主・自由という全人類共通の価値観を大いに発揚し、共通・総合・協調的・持続可能な世界安全保障観を堅持し、国連の権威と地位を断固として守り、世界安全保障ガバナンスシステム改革と国際軍備管理・軍縮・不拡散プロセスをたゆまず推し進め、平和の永続する、普遍的に安全な人類運命共同体の構築を手を携えて後押しするべきだ」と指摘。
「唯一の多国間軍縮交渉機関として、CDはかつて『包括的核実験禁止条約』、『化学兵器禁止条約』等の重要な成果を挙げ、国際平和・安全の維持に重要な歴史的貢献を果たした。新たな歴史的時期において、世界安全保障ガバナンスの重要なプラットフォームとしてのCDの地位と役割は一層際立っており、国際社会はCDの働きに大きな期待を寄せている。中国はCDの全加盟国に対して、相互尊重、協議を通じた合意形成の原則に基づき、CDの伝統的議題や新興の試練について踏み込んだ議論を繰り広げ、CDの活性化に努め、各国の安全が損なわれないことを前提にして適切な解決策を探り、世界の普遍的で、永続する、共通の安全保障を実現するよう呼びかける」とした。
また、「中国は常に平和的発展路線を堅持し、世界平和の建設者、世界の発展への貢献者、国際秩序の擁護者たるべく揺るぎなく尽力している。今年の最初の輪番議長国として、中国は積極的に責務を果たし、建設的役割を果たすべく努力し、他の輪番議長国及び各加盟国と協力を強化し、CDの振興にしかるべき貢献をしていく」と強調した。(編集NA)
「人民網日本語版」2022年1月26日