王毅国務委員兼外交部長(外相)は30日、新華社と中央広播電視総台の共同インタビューに応じ、今年の周辺外交の進展を語った。外交部(外務省)ウェブサイトが伝えた。
王部長は「中国とアジア諸国にとって、今年は進取と収穫の年だった。中国とASEANは関係を格上げし、新型コロナとの闘いの中で同舟相救い、地域的な包括的経済連携(RCEP)協定に署名し、デジタル経済、ブルーエコノミー、グリーン経済分野で協力を加速し、コネクティビティを全面的にスピードアップし、中国ーラオス鉄道を順調に開通させた。南中国海問題は『南中国海における関係国の行動宣言(DOC)』の枠組みで効果的に管理・コントロールされ、航行と上空飛行の自由も法に基づき保障された。アフガニスタンやミャンマーなど焦点となる問題において、中国は地域諸国と緊密に調整し、地域の安定を共同で維持した」と指摘。
「世界を見渡すと、アジアが活力と潜在的な発展の力を最も備えた地域であることに変わりはない。この得難い局面は、中国が地域諸国と長年にわたり誠意をもって団結し、共に努力してきた結果であり、各国は一層大切にすべきだ。同時に我々は、この地域の情勢が新たな試練に直面し、明確に異なる2つの傾向が生じていることも目の当たりにしている。1つは相互信頼と協力によって発展と繁栄を図るものであり、もう1つは『壁の構築』や「デカップリング」によって分断と対立を作り出すものだ。これに対して、アジア各国ははっきりと見極め、立場を固め、自らの根本的・長期的利益にかなう正しい選択をするべきだ。我々は、域外のいかなる国であれ、この地域において陣営間の対立を煽動し、アジアを新たな冷戦に追い込むこと、別の体制を構築し、既存の地域協力枠組み及び統合プロセスを破壊すること、軍拡競争、さらには核兵器拡散を引き起こし、アジアの安全と安定を脅かすことを断じて許してはならない」と述べた。(編集NA)
「人民網日本語版」2021年12月31日