北京2022年冬季五輪が開幕してから、山に寄り添い谷地を高架で建設された国家スキージャンプセンター(雪如意)は人々の中国の要素に対する期待に応えた。冬季五輪の開催期間中、「雪如意」では計10回の競技が行われ、うち6回は夜に行われる。「雪如意」の照明に新たな期待が生まれた。科技日報が伝えた。
「雪如意」照明プロジェクトチームは、IoT(モノのインターネット)技術とマルチ専門映像システムを深く融合させたキーテクノロジー、3Dライティングショースマート制御技術、マルチ照明システムの同一時間軸に基づく4次元連動制御技術など複数のスマート照明技術を画期的に採用した。これは「雪如意」の照明に「スマートブレイン」を取り付けたことに相当する。
国家スキージャンプセンターの照明はすべて省エネでエコロジーなLEDが採用されている。その外観は日中、建築物と景観の全体性に影響を及ぼさず、夜も植物及び夜空に対して紫外線による悪影響をもたらさない。すべてのLED照明に赤・緑・青の3種の基準色がある。「雪如意」照明プロジェクトチームはIoT技術により、この3種の色を256階調のグレースケールで任意に混ぜ合わせた。一般的な照明は通常、1種または数種の色しか表示できないが、「雪如意」の照明は1千万種以上の色に変化し、豊富で多彩な動的変化効果を実現できる。
設計チームは異なるシーンの光環境に対する多元的な需要に焦点を当て、国際大会雪上競技のスポーツ専用照明、ライティングショー、スマート制御モード、テレビ中継効果の技術的難点を一体的解決した。
設計チームの責任者である高春雨氏によると、「雪如意」の照明は大会にマルチシーンスマート化照明モードを提供できる。プロジェクトは芸術効果・メディア制作、演出制御を結びつけ、エッジフュージョン、プロファイル補正、リアルタイムメディア編集、3次元インタラクティブアプリケーション、舞台設備制御を一体化させたリプレイ・再生システムにより、異なるシーンの需要に向けて設定した「開幕式モード」「競技モード」「大会後運営平日モード」「大会後運営祝日モード」「大会後運営重要祝日モード」などの異なる制御モードを実現した。これは大会後のプロジェクトの持続可能な運営にプラスだ。国際スポーツ大会中継の光環境に対する厳しい条件を満たした上、光害を回避しエネルギー消費を効果的に削減した。(編集YF)
「人民網日本語版」2022年2月16日