四川省内江市に住む雷文彬さん(54)の机の上には、トラをテーマにしたストーンアート20作品以上が並べられていた。大きさや形の違う石に、山の頂上で吠えているトラや山の中を歩くトラ、穏やかなかわいい表情で伏せているトラなどが描かれている。雷さんは石に絵を描くアートと石の天然の美しさを見事にコラボさせている。人民網が報じた。
雷さんは、「これらの石はどれも沱江の川沿いで拾ったものばかり。沱江の石の大きさはストーンアートにぴったりで、光沢とつやがあり、とてもきれいな天然の模様もある。沱江で自分の気に入った石を見つけると、その形や色、模様を見て、絵の構想を練る」と話す。
雷さんは内江市の無形文化遺産「雷氏エッグアート」の第三代伝承人、内江市優秀民間職人で、子供の頃から祖父や父親からエッグアートやストーンアートを学んでいたといい、「子供の頃から、祖父や父親のエッグアートやストーンアートは地元でとても有名だった。その技のおかげで、家計が助けられていた」と振り返る。
ここ数十年、雷さんはエッグアートを受け継ぐと同時に、ストーンアートも続け、「今年は寅年なので、トラを描いたストーンアートを友人にプレゼントすることにした。すると、思いがけないほど喜ばれた。それに、偉大な祖国がトラのような圧倒する勢いに満ちあふれ、繁栄し盛んになること、そして、国民の生活がさらに幸福で豊かになることを願う思いを表したかった」とした。 (編集KN)
「人民網日本語版」2022年3月9日