国防部(省)の譚克非報道官は10日、オーストラリア国防省による最近の中国関連の否定的発言について、記者の質問に答えた。
【記者】報道によると、オーストラリアのダットン国防相は最近、インタビューに対し、オーストラリアが台湾を武装させるか否かについて、地域における中国の「侵略」行為を抑止するためにできる限りのことをすると述べた。これに先立ち、ダットン国防相はオーストラリア側の主張する中国軍艦からのいわゆる「レーザー照射」事件について、中国の覇権行為を公表しなければならないと述べた。オーストラリア国防省は、オーストラリア軍機による接近偵察行為について弁解する声明を繰り返してもいる。これについてコメントは。
【譚報道官】オーストラリア国防相の当該発言は、中国の内政に粗暴に干渉し、国家の主権及び領土的一体性を守る中国側の行動を恣意的に歪曲するものであり、その冷戦思考とイデオロギー的偏見を存分に露呈しており、中豪両国・両軍関係を深刻に損なうものだ。中国側はこれに強い不満と断固たる反対を表明する。
台湾地区問題は完全に中国の内政であり、いかなる外国の干渉も許さない。台湾地区問題の解決と国家の完全統一は、いかなる者にも、いかなる勢力にも阻止できぬ歴史の大勢だ。中国人民解放軍はいかなる外部勢力による干渉も「台湾独立」分裂の企ても断固として打ち砕く。
中国の艦艇とオーストラリアの航空機の遭遇について、中国側はすでに事件の経緯と理非曲直を説明した。ここで改めて強調したいのは、オーストラリア軍機との遭遇の全過程において、中国側艦艇は終始安全かつ規範に合ったプロフェッショナルなオペレーションを保っていた。これは関係する国際法及び国際的慣行に沿っていたということだ。中国側艦艇の撮影した映像からは、オーストラリア軍機が我が国の艦艇に接近偵察を行ったことが分かる。その意図は悪意に満ちており、そのオペレーションは極めてアンプロフェッショナルであり、双方の艦艇と航空機及び要員の安全を脅かした。オーストラリア側は自省もしないばかりか、虚偽情報の流布を繰り返し、中国に事実無根の非難を加え、対立と対抗を鼓吹し続けて、すでに地域の平和と安定の「撹乱者」となっている。(編集NA)
「人民網日本語版」2022年3月11日