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中国の都市別GDPトップ100、江蘇省の13市が全てランク入り

人民網日本語版 2022年03月18日16:56

中国各地が2021年の経済統計を続々と発表しており、中国全土の地級市(省と県の中間にある行政単位)以上の約330都市を対象とした、域内総生産(都市別GDP)ランキングトップ100も発表された。第一財経が報じた。

各地の統計局が発表している統計や報道をまとめると、2021年、都市別GDPトップ100の経済総量は計79兆8000億元(1元は約18.7円)と、中国全体の69.8%を占めている。省別に見ると、江蘇省から13都市、山東省から11都市、広東省から10都市がランクインしている。そしてその順位の変化を見ると、一部の地級市が順位を大きく上げている。例えば、福建省寧徳市は順位を12上げ、内蒙古(内モンゴル)自治区鄂爾多斯(オルドス)市、陝西省楡林市は順位を10上げた。

トップ100都市のハードルが初めて3000億元に上がる

2021年のランキングで100位だった河南省商丘市の都市別GDPは3083億3200万元だった。トップ100入りするハードルが前年より281億2000万元高くなり、初めて3000億元まで引き上げられた。

トップ100のうち、都市別GDPが5000億元を超えている都市は53都市あり、前年より8都市増えた。また都市別GDPが1兆元の大台を超えた都市は24都市あり、前年より1都市増えた。1兆円都市に新たに仲間入りしたのは製造業大市の広東省東莞市だ。

都市別GDPが1兆元の大台を超えた24都市のトップ10の順位は前年と同じで、上海市、北京市、広東省深セン市、広東省広州市、重慶市、江蘇省蘇州市、四川省成都市、浙江省杭州市、湖北省武漢市、江蘇省南京市だった。うち、上海と北京は初めて4兆元を超え、深センは初めて3兆元を超え、成都も約2兆元となった。11位から17位の順位も変わらず、天津市、浙江省寧波市、山東省青島市、江蘇省無錫市、湖南省長沙市、河南省鄭州市、広東省仏山市だった。

省別に見ると、中国で2番目に大きな経済大省である江蘇省の13区・市全てがトップ100に入って最多だった。1兆元の大台を超えている都市も4都市あり、うち、蘇州は6位だった。2020年に初めてトップ10に入った南京は2021年も10位だった。無錫の都市別GDPは1兆4000億元を超えて14位、南通は22位だった。

江蘇省に続いて2位だった山東省からは11都市がトップ100に入った。中国で最大の経済大省である広東省は21の地級市があるものの、トップ100に入ったのは10都市にとどまり、江蘇省より3都市少なかった。また、トップ100に入った都市の数こそ江蘇省に及ばなかったものの、広東省の中心都市の数字は際立っており、深セン、広州、仏山、東莞の4都市が「1兆元以上」となっている。

中国中・西部の省のうち、トップ100に入った都市が最も多かったのは戸籍人口が最も多い河南省で、7都市だった。

一部の都市が順位を大幅に上げている原因は?

都市別GDPの絶対値ランキングを見ると、多くの都市が順位を大幅に上げ、4都市が順位を10以上上げた。うち、寧徳は12、オルドス、楡林は11、包頭(ボグト)は10上げていた。

それら都市が順位を上げた原因を簡単に2つにまとめると、まず、「工場」があることが上げられる。例えば、寧徳や濰坊といった都市は、一部のリーディングカンパニーや新興企業の牽引の下、経済が急速に発展している。次に「資源」があるという点だ。例えば、オルドス市や楡林市、ボグト市、山西省太原、山東省東営といった都市は石炭など資源がある。昨年、エネルギー価格が上昇したのを背景に、それら都市の経済が急成長したというわけだ。(編集KN)

「人民網日本語版」2022年3月18日

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