上海市は17日、新型コロナウイルス感染症対策に関する記者会見を開き、対策の最新状況について説明した。
中国国家衛生健康委員会が15日に発表した「新型コロナウイルス肺炎診療案(試行第9版)について、復旦大学附属華山病院感染科の張文宏主任は、「現時点で、中国が発表している最も科学的で合理的な診療案だ。第1版が発表された時は、新型コロナウイルスについて何も分かっておらず、医学的経験に基づいてそれが制定された。その後、科学的証拠が増えていくのに伴い、現在の第9版に至っている。最終的な診療案は科学に完全に基づいて、最も合理的に制定された案とならなければならない」との見方を示した。
■感染者を症状に基づいて分類して管理
最新の診療案の中で、医療機関に関して重点的に説明されているのは感染者を分類した上での治療だ。張主任は、「患者を軽症、重症、重症化するリスクの高いグループに基づいて分類し、軽症と無症状の患者は指定の医療条件の整った隔離施設に隔離して観察することで、さらに多くの医療資源を重症患者のために確保することができる。これらいくつかの重要な基準が制定されたことで、今後の新型コロナウイルスとの闘いに余裕を持たせることができる。分類管理という方式は、医療資源の使用最適化を促進し、医療資源の余力を増やすことになり、今後の新型コロナウイルスとの闘いに、自信を持って望むことができる」と説明した。
■ 退院後の管理
新版診療案では、退院後について、「引き続き14日間隔離管理と健康観察を行う」から、「隔離管理解除後、または退院後、引き続き7日間自宅で健康観察を行う」に変更された。張科長は、「隔離時間の短縮は大きな調整。しかし、この背後には十分な科学的データの下支えがあり、安全を保障することができる」と説明した。
■3種類の「武器」
張科長は、「新型コロナウイルスとの闘いにおいて、今後は3種類の武器を使うことができる。1つ目はワクチンの接種、2つ目は抗ウイルス薬と中医薬を含めたその他の薬剤による強力なサポート。そして、3つ目は十分な余力を備えた医療資源だ。これら武器で今後の新型コロナウイルスとの闘いを有利に進めることができるだろう」との見方を示した。(編集KN)
「人民網日本語版」2022年3月18日