遼寧省瀋陽市では26日、5回目となる全市民を対象としたPCR検査がスタートした。同市渾南区白塔街道全運村社区(コミュニティ)に設けられたPCR検査所では防護服の背中に「李暁霞」と名前を書いたボランティアが、検査所を訪れた人々の流れを整理しつつ、人々がQRコードで登録手続きを行うサポートを行っていた。このボランティアは五輪金メダリストの元卓球選手である李暁霞さんだ。
李暁霞さんは、今回ボランティア活動に参加したことについて、「これまで行われたPCR検査の会場で、ボランティアの人たちが疲れを知らないように忙しく立ち働いている様子を何度も目にして、ボランティアの仕事がいかに大変かを実感した。渾南区の住民である私も、このようなボランティア活動に携わることは当然のことで、微力ながらも新型コロナ感染対策の一助となりたかった」と話した。
また、李暁霞さんは、「今回のボランティア活動に参加して初めて、ボランティアや医療関係者の仕事は、想像していたよりずっと過酷であることが分かった。より多くの市民がボランティア活動に参加することで、他者の力となることでもたらされる達成感や喜びを肌身で感じて欲しい」と続けた。
1988年に遼寧省鞍山市で生まれた李暁霞さんは、かつて中国女子卓球チームのキャプテンを務め、オリンピックとワールドカップ、世界選手権の3大大会および全国運動会で優勝経験を持つ「絶対女王」となった。(編集KM)
「人民網日本語版」2022年3月28日