中国とスーダンの綿花栽培協力プロジェクトの成功で多くの人の生活が豊かに

人民網日本語版 2022年03月25日14:48

スーダン東部のガダーレフ州‎‎‎ファウ村の道路を、綿花を満載したトラックが、中国企業が経営する綿繰り工場に向かってひっきりなしに走っている。

現地のある綿花栽培者は、綿繰り工場の作業員が、自分が収穫した綿花の重さを測り、記録しているのを見ながら、「今年は綿花の生産量が増えて、私たちの収入も増えた」と満面の笑みで語った。

中国とスーダンが協力して栽培する綿花が今年、豊作となり、生産量はすでに前年の総和を超えており、収穫期が終わる頃には、前年の3倍に達すると見込まれている。

中国とスーダンの綿花栽培協力プロジェクトは、山東省の新紀元農業発展有限公司が請負っており、中国とスーダンの農業協力の重点プロジェクトの一つとなっている。同社は現地と連携して栽培しており、栽培された綿花は、中国企業が買い取って販売し、現地で雇用を創出するほか、スーダンの綿花栽培、加工の水準向上にもつなげている。現地の綿花栽培面積は現在、約1万3333ヘクタールを超え、毎年4万人以上分の雇用を創出し、現地の人々の生活を効果的に改善している。

「収穫が増え、たくさんお金を稼ぐことができるようになり、私たちの生活も大きく変わった」と話す第16村のある綿花農家は、彼の新しく建てた家に招待してくれた。レンガと瓦で造られたその家は、広々としていて、明るく、中には真新しい家具や家電が並んでいた。その近くには、小さくてシングルベッドを2つしか並べることができないほど狭く、照明器具もない草ぶきの家があった。「以前はそこに住んでいた。その時も綿花を栽培していたが、生産量は少なく、固定の販売ルートもなかったので、所得も少なかった。中国の企業が来てからは、質の良い種だけでなく、農機具や技術指導も提供してくれたので、綿花の生産量が増え、売り先のことを心配する必要もなくなった。みんなある程度のお金ができたので、新しい家を建て、暮らしはどんどん豊かになってきている」。

買ったばかりのトラックをピカピカに洗っていた別の農民は、「スーダンと中国の綿花栽培協力が成功し、たくさんの人の暮らしが豊かになった。近年、中国企業と提携して綿花を栽培する人がどんどん増え、綿花畑の面積も少しずつ拡大しており、それを輸送する需要もどんどん大きくなっている。友人数人と一緒に、この商機に輸送チームを立ち上げることにして、現地の綿花農家に輸送サービスを提供している。商売は絶好調で、数年でコストを回収できそうだ。将来は運送会社を立ち上げて、事業を拡大したい」と語った。

中国企業は綿花の品種改善や農家の栽培支援、販売ルート開通などを行うほか、現地の土地や水源、日照環境などに合わせた技術指導も提供し、現地の農民が貧困を脱却して豊かな生活を送ることができるようサポートしている。中国企業の責任者である田中華さんは、「スーダンの農業は、発展の大きなポテンシャルを秘めている。当社は成功した綿花栽培協力をベースに、トウゴマといった商品作物の栽培なども計画している。現地のより多くの農民たちが豊かな暮らしを送れるようサポートしたい」と語る。

スーダン農業・林業省のアブー・バクル大臣は、「綿花栽培協力は、スーダンと中国の農業協力の代表的なプロジェクトの一つ。スーダンの経済、社会の発展に大きく寄与している。双方がさらに多くのプロジェクトを展開して、スーダンの農業がさらに発展し、一人でも多くの現地の人々が完全に貧困から脱却することを願っている」と語っている。(編集KN)

「人民網日本語版」2022年3月25日

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