南から約半年かけてゆっくりと北上する中国のサクラ前線

人民網日本語版 2022年03月25日16:42

中国のサクラの名所はどこなのだろうか?サクラの開花期間はどれくらいなのだろう?南京林業大学サクラ研究センターの伊賢貴博士によると、中国の南方エリアと北方エリアのサクラ開花時期には約5ヶ月の差があるため、南方エリアから開花が始まって、サクラ前線が約半年かけて北上することになる。中国新聞網が報じた。

南京林業大学で撮影された満開のサクラ(撮影・王旭瑶)。

南京林業大学サクラ研究センターが筆頭となって作成され、最近初公開された「中国サクラ前線2022」は、サクラの開花予想時期を地域ごとに紹介している。「中国サクラ前線2022」は主に、中国のサクラの分布や開花時期を科学的に予想し、社会の人々に参考となるデータを提供している。

バラ科サクラ亜科サクラ属のサクラは主に、北半球の温帯に広範囲に自生している。中国にはサクラ属の植物資源が豊富にあり、世界のサクラ属の植物の半数以上が分布している。

江蘇省無錫で撮影された太湖鼋頭渚の夜桜(撮影・孫権)。

伊博士によると、「現在、中国各地にサクラが分布しており、南から開花し始めて、ゆっくりと北上する。通常、中国の南の広西壮(チワン)族自治区南寧市では3月5日頃に見ごろを迎え、北の黒竜江省哈爾浜(ハルビン)では4月23日ごろに見ごろを迎える。その差は約49日だ」という。

南京林業大学で撮影された満開のサクラ(撮影・王旭瑶)。

具体的には、珠江デルタ一帯のサクラは2月中旬から3月上旬にかけて開花する。例えば、韶関、広州、桂林では2月10日、2月15日、3月9日ごろに開花する。長江デルタエリアでは3月中旬から下旬にかけて開花する。例えば、南京、杭州、無錫、上海では3月14日、15日、16日、17日ごろに開花する。黄河流域一帯では3月下旬から4月上旬にかけて開花する。例えば、済南、北京、天津では3月25日、28日、4月1日ごろに開花する。

伊博士は、「サクラの開花時期は、気温の変化によって変わる。例えば、最も早い雲南省大理市のサクラは昨年12月1日に見ごろを迎えた。一方、最も遅いのはハルビンで、4月23日ごろから5月まで見ごろとなるだろう」と説明する。(編集KN)

江蘇省無錫で撮影された太湖鼋頭渚の夜桜(撮影・孫権)。

「人民網日本語版」2022年3月25日

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