中国の戴兵国連次席大使は3日、最大の国連分担金負担国に対し、国連に対する財政的義務を率先してしっかりと履行するよう呼びかけた。新華社が伝えた。
第76回国連総会第5委員会(行財政)の会合で、戴次席大使は「流動性困難の解決が根本的ではなく応急的なものであってはならないし、ましてや発展途上国を始めとする加盟国にさらなる財政負担を課すものであるべきではない。長年にわたり、最大の分担金負担国は国連に対する財政的義務を率先してしっかりと履行してこなかった。これは他の国々にとって不公平だ」と指摘。
「関連する改革措置は、国連憲章の精神を厳格に遵守し、加盟国主導原則を堅持し、財務規律を絶えず強化するとともに、予算全体のパフォーマンスを高めるものであるべきだ。平和構築資金調達の問題に関しては、国連はパートナーシップを絶えず革新し、平和構築資金の調達ルートを拡大し、 既存の平和構築の承認の取り決めを整理して明らかにし、加盟国への不必要な財政圧力の増大を避け、国連財務規定に基づき、平和構築業務に必要な予算を策定するべきだ」とした。
また戴次席大使は「中国は財政的責任を積極的に履行しており、すでに最近、2億ドル(1ドルは約129.3円)以上の分担金を国連に納めた。中国は全加盟国、特に支払い能力のある国に対して、分担金を速やかに全額納め、未納分をできるだけ早く支払って、グローバル・ガバナンス・システムにおいて国連が中心的役割を果たすことを実際の行動によって支えるよう呼びかける」と述べた。(編集NA)
「人民網日本語版」2022年5月5日