ピントのぼけた戦略を招く米国の他国への中傷

人民網日本語版 2022年04月27日16:31

米国務省高官は先日欧州を訪問した際、引き続き「政治ウイルス」を撒き散らし、ウクライナ危機を利用して中国を非難・中傷しただけでなく、EUとの協議で中国の内政について批判を行った。このように米国は火に油を注ぎ、和平交渉に障害を設けて、ロシア・ウクライナ紛争の長期化を企てると同時に、大々的に脅迫外交を行い、中国に関するデマを流し、中国に責任を転嫁することで、混乱に乗じて利益を得て、アジア太平洋地域及び世界規模で中国を封じ込め、抑えつけるという戦略目標を達成しようと企てている。世界の平和と安定のために責任を全うしているのはどの国で、冷戦思考で平和と安定を破壊しているのはどの国なのか。その答えは言うまでもなく明らかだろう。(人民日報「鐘声」国際論評)

欧州に機会を提供しているのはどの国で、欧州の安全と安定を脅かしているのはどの国か。事実は雄弁に勝ると言わざるを得ない。中国は2020年以降、EUにとって最大の貿易パートナーとなっている。また今年1、2月に、EUは中国にとって最大の貿易パートナーとなった。「EU全体にとって中国は非常に重要な貿易パートナーであり、今後EU・中国貿易は引き続き互恵・ウィンウィンの状況を維持していく」と、独フランクフルト金融経営大学のホルスト・レッヒェルン教授は指摘する。中国と欧州の互恵的協力関係とは際立って対照的なのが米国で、米国はウクライナ危機を利用して欧州を思い通りに操ろうと企て、500万人を超えるウクライナ難民の欧州への流入を見て見ぬふりをするだけでなく、ひたすら欧州に対露制裁の拡大を煽り立て、欧州の経済指標を悪化させており、ユーロ圏の3月のインフレ率は過去最大の7.4%にまで急上昇した。その一方で、米国の大手軍需企業の株価は驚異的な上昇を示し、リスク回避資金が欧州から米国へ大量に流入している他、米国は高価格の液化天然ガスの対欧州輸出を増やす準備もしている。

中国と欧州は世界平和を維持する2大パワーであり、共同発展を促進する2大市場であり、人類の進歩を後押しする2大文明でもある。中国・欧州関係の安定性は国際情勢の不確実性への対応に寄与し、中国と欧州の開放的協力は経済グローバル化の深い発展の推進に寄与し、中国と欧州の団結的協力はグローバルな試練への対処に寄与する。米国がいわゆる「中国の脅威」という嘘をでっち上げ、中国との競争を誇大宣伝し、「制度上のライバル」を鼓吹するのは、中国・欧州関係の発展は望まないというゼロサム思考と覇権主義的本質の体現と言える。欧州は多極化のプロセスにおける重要なパワーとして、独立した、客観的かつ理性的な対中認識を1日も早く形成し、戦略的独立性の原則に基づき、中国との互恵協力を推進し、深めるべきだ。これは欧州の根本的・長期的利益に適うことになるだろう。

他国を中傷することは、自国の戦略をますますピントのぼけたものにするだけであり、自身の問題と世界的試練に対処する好機を逃し、国際平和・安定に不確実性をもたらすだけだ。米国の政治屋は、自らを省みて自問し、冷戦思考や徒党を組むやり方を1日も早く捨て去り、世界の平和・安定・発展に寄与する事を多く行うべきだ。(編集NA)

「人民網日本語版」2022年4月27日

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