「中国は国際協力を促進する精神に基づき、世界の持続可能な開発を積極的に後押ししている」。国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)のVanno Noupech(中国語名「盧沛赫」)駐中国代表は先日のインタビューで、「中国は常に国際主義と人道主義の精神を堅持し、他の発展途上国の民生改善と発展追求に関心を払い、支持するとともに、UNHCRなど国際組織と良好な協力を保っている。中国が常に世界規模で積極的に行っている人道支援に、我々は感謝している」と述べた。
6月20日は「世界難民の日」。UNHCRが先日発表した最新の報告書によると、世界で故郷を逃れることを余儀なくされ、安住の地を失った人々は、2021年末時点で過去最高の8930万人に達した。Vanno Noupech氏は「難民問題の解決は一刻の猶予もならない。人道的援助は応急処置でしかなく、永続的な平和と安定の実現が、個々の問題と根本的問題の双方に対する解決策だ。中国は世界的問題の解決における建設的な力となっている」と述べた。
2016年に中国の設立した「中国・国連平和発展基金」が始動し、国連の活動を力強く支え、多国間協力事業を促進してきた。同年、中国の設立した「南南協力援助基金」が本格的に始動し、発展途上国による国連の「持続可能な開発のための2030アジェンダ」の実行、人道的危機への対応、貧困削減と発展の実現を積極的に支えてきた。「中国は両基金を通じてUNHCRと協力し、多くのプロジェクトを実施してきた」。 Vanno Noupech氏によると、過去5年間、中国はUNHCRと協力してアフガニスタン、アンゴラ、イラク、エチオピアに支援を行い、現地の住宅、飲料水、医療、教育などの民生プロジェクトを支え、現地の人々に食糧などの救援物資を支給してきた。
「中国は常に自国の運命を世界各国の人々の運命と緊密に結びつけている。貧困削減分野における中国の成果には目覚しいものがある」。Vanno Noupech氏は「中国の経験は、他の発展途上国が持続可能な開発へと向かう過程において、ヒントや参考となり得る」と指摘した。また、現在世界の直面する開発問題を解決する上で重要な意義を持つとして、中国の打ち出したグローバル発展イニシアティブ、「一帯一路」(the Belt and Road)共同建設イニシアティブ、グローバル安全保障イニシアティブに特に言及し、「これらのイニシアティブや措置は、『持続可能な開発のための2030アジェンダ』の目標と符合しており、安定の実現、開発の促進、平和の強化に寄与し、国際社会が『誰も置き去りにしない』という目標を確実に実践できるようにするものだ」と指摘。「中国は責任ある大国としての行動を示しており、UNHCRは引き続き中国との協力を強化することを望んでいる」とした。(編集NA)
「人民網日本語版」2022年6月20日