六中全会

2022年、新型コロナとの闘いは国際協力の強化が急務

人民網日本語版 2022年01月10日15:05

過去1年、国際情勢は複雑に変化し、国際体制の調整が深まり、世界は新たな激動と変革の時代に入った。 新型コロナウイルスのパンデミックの影響で、世界経済の回復は頓挫し、発展をめぐる苦境が激しさを増し、不安定化要因、不確実性要因が増加した。(文:賈丁<習近平外交思想研究センター>。中国軍網掲載)

2022年を迎えてもなお、パンデミックが世界に与える影響や衝撃は燻り続けている。新興国や発展途上国を中心に、多くの国々が発展をめぐる苦境に直面している。好転と悪化を繰り返す感染状況が、サプライチェーンの断絶、原材料・エネルギー価格の上昇を引き起こし、世界経済回復の足を引っ張っている。

国際社会は、新型コロナへの勝利と経済回復という二重の課題によって、人類が栄辱を共にする運命共同体であり、重大な危機の前ではどの国も独善的ではいられず、団結と協力こそが正しい道であることを深く認識することとなった。

試練が大きければ大きな団結が求められ、変動が大きければ大きな協力が呼びかけられる。グローバル化に逆風が吹き、保護主義や一国主義が勢いを増している今、真の多国間主義を実践し、地域経済協力を推進し、マクロ政策面の意思疎通と調整を強化することが国際社会の急務となっている。グテーレス国連事務総長が2022年の年頭メッセージで述べたように、我々が多大な困難に直面している現在は、重大なチャンスの時代でもあるのだ。このチャンスをつかむことは、団結し、同舟相救う必要があることを意味し、全ての人に幸福をもたらすことのできる解決策を共に支持する必要があることを意味し、人類というファミリーの卓越した能力への希望で胸を満たし、手を携えて前へ進む必要があることを意味している。

2022年、新型コロナとの闘いにおいて、中国は引き続き団結という主旋律を奏で、力強い防疫と思いやりのある協力という人類衛生健康共同体を築き、新型コロナとの世界の闘いに中国のエネルギーを注入していく。2022年、中国は引き続き真の多国間主義の旗印を高く掲げ、ポストコロナ時代の世界経済の回復促進のために力を結集し、人類の平和と発展の事業に貢献していく。

中国は常に新型コロナとの闘いにおける団結の最前線に立ち、世界の力を結集していく。中国は「ワクチンナショナリズム」の排除を提言し、新型コロナウイルスワクチン国際協力フォーラムを成功裏に開催し、「一帯一路」(the Belt and Road)ワクチン協力パートナーシップ・イニシアティブを発起し、120以上の国々や国際組織に20億回分のワクチンを提供し、外国への最大のワクチン提供国となった。発展途上国を始めとした多くの国々にとって、最初のワクチンは中国製であったし、今までに入手したワクチンの大多数も中国製だった。昨年11月の中国アフリカ協力フォーラム第8回閣僚級会議の開会式で、習主席は、中国がアフリカに10億回分のワクチンを追加提供し、そのうち6億回分を無償援助とすることを発表した。また、中国は引き続きグローバル・ワクチン協力行動イニシアティブを全面的に実行し、新型コロナの薬品開発でも積極的に協力していく。

中国は経済の活力を発揮し続け、自らの発展を通じて世界に新たなチャンスを提供していく。中国は大国間のマクロ経済政策の調整強化を提唱し、産業チェーンとサプライチェーンの強靭性と安定性に関する国際フォーラムの開催を提言した。国内の整った産業チェーンに支えられる形で、中国は輸出の急増を維持し続け、世界市場の需給ギャップを効果的に埋め、世界のサプライチェーンの安定を維持している。新型コロナのパンデミックの中でも、中国は国際輸入博覧会、国際消費財博覧会、中国輸出入商品交易会(広州交易会)、中国国際サービス貿易交易会といった経済・貿易分野の大型イベントの開催に成功し、互恵・ウィンウィンの協力プラットフォームを構築し、開放拡大という明確なメッセージを発し、中国市場の大きな将来性と潜在力を各方面と分かち合った。

中国は、引き続き開放型世界経済の共同構築を推進し、世界経済の回復に向けた意志と力を結集していく。習主席は第76回国連総会の一般討論演説で、国連の「持続可能な開発のための2030アジェンダ」と連携して、各国の相乗効果を発揮し、より強靭で、グリーンかつ健全な世界の発展を実現することを目指すグローバル発展イニシアティブを提案し、国連などの国際機関や100近くの国々の共鳴や支持を得た。中国の推進する地域的な包括的経済連携(RCEP)協定は、すでに正式に発効した。これによって世界経済の3分の1近くを占める一体化した大市場が形成され、地域さらには世界の経済成長に力強い原動力を与えることが見込まれる。中国は、環太平洋パートナーシップに関する包括的及び先進的な協定(CPTPP)とデジタル経済パートナーシップ協定への参加を申請し、保護主義の逆風が吹く中、地域協力に向けた新たな一歩を踏み出している。

国際協力を結集して、人類は最後にはウイルスに打ち勝ち、勝利の曙光を迎えることになるだろう。(編集NA)

「人民網日本語版」2022年1月10日

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