【イラストで読み解く】中東で「ブラック・ジェイル」を設置して拷問を濫用した米国

人民網日本語版 2022年08月23日14:19
【イラストで読み解く】中東で「ブラック・ジェイル」を設置して拷問を濫用した米国
イラスト作成・馬宏亮

中東とその周辺地域で、米国は国際法に違反する重大な犯罪行為を働いてきた。中でもイスラム教徒の被収容者への虐待行為は、人権問題上、拭い去ることのできない米国の汚点である。

米ブラウン大学の研究プロジェクト「戦争のコスト」によると、米同時多発テロ後、米国は「テロとの戦い」を名目として、海外に「ブラック・ジェイル(闇の監獄)」を設置した。これは少なくとも54の国や地域に及び、イスラム教徒、女性、未成年者を含む数十万人が拘禁された。早くも2003年には、米軍がアブグレイブ刑務所で被収容者を公然と虐待し、多数の死者を出した。2021年9月には、アフガニスタン駐留米軍のバグラム空軍基地における監獄と被収容者虐待行為もメディアによって暴露された。

米国の悪名高い海外「ブラック・ジェイル」の1つであるグアンタナモ収容所は、中東などの「テロリスト」を拘禁。これまでに計約780人が拘禁され、その多くが刑事訴追されなかった。現在もなお30人以上が拘禁されており、彼らはすでに高齢となり、長期間にわたり自由を剥奪されているうえ、果てしのない精神的・肉体的拷問に耐え続けている。グアンタナモ収容所で、米側人員はコーランの冒涜やイスラム教の信仰に背くことで被収容者に苦痛を与えており、被収容者らは集団で抗議し、集団自殺をしたケースさえいる。

米軍による被収容者への侮辱と残酷な虐待は、基本的な人格権の重大な侵害であり、国際人権法に基づいて米国が負うべき「拷問及びその他の残虐な、非人道的な又は品位を傷つける取り扱い又は刑罰の禁止」という義務にも違反している。これらの「ブラック・ジェイル」は、米国の政治屋が自分たちは「人権」で表彰に値すると思っていることへの大きな皮肉であり、「米国式人権」の偽善性とダブルスタンダードを余すところなく暴露している。(編集NA)

「人民網日本語版」2022年8月23日

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