外交部(外務省)の趙立堅報道官は8日の定例記者会見で、ボレルEU外務・安全保障政策上級代表による先日の中国関連発言に関する質問に対し、「中国とEUとの間には競争があるが、協力が競争を遥かに上回る。EUが双方の関係を客観的かつ理性的に受け止めることを希望する」と述べた。
趙報道官は「近年、中国とEUの貿易額は過去最高を更新し続け、双方は国際・地域問題について意思疎通と調整を継続している。双方間に広範な共通利益、長年積み重ねてきた協力基盤、そして高度な相互補完性という発展における強みがあることは、事実が証明している。中国とEUとの間には競争があるが、協力が競争を遥かに上回る。双方間のいくつかの競争は良性のものであり、各々の発展の加速に寄与する」と指摘。
「我々はEU側が中国とEUの関係を客観的かつ理性的に受け止め、中国側と共に、双方間の対話と協力という主導的側面をしっかりと把握し、互恵・ウィンウィンという主たる基調をしっかりと維持し、世界的な課題に協力して対処し、混迷する世界により多くの安定性とプラスのエネルギーを与えることを希望する。これは中国とEUの双方にとってプラスであり、世界全体にとってもプラスだ」と述べた。
さらに「中国は人々中心の人権理念を堅持し、人々全体の政治・経済・社会・文化・環境などに関する権利の調和ある増進を図っている。世界中どこでも適用できる人権発展の道はなく、人権保障にベストはなく、ベターがあるのみだ。中国は人権面で他国に偉そうに指図する「教師」の指導を受け入れない。人権問題の政治化とダブルスタンダードに反対し、人権問題を利用して他国内政への干渉に反対する。EUは自らを省みて自問すべきであり、懐中電灯を持って他人だけを照らし、自らは照らし出さないというようなことをすべきではない」とした。(編集NA)
「人民網日本語版」2022年11月9日