外交部(外務省)の8日の定例記者会見で、毛寧報道官が米国のシリアに対する一方的制裁に関する質問に答えた。
【記者】トルコとシリアで強い地震が発生した後、アメリカ・アラブ反差別委員会が米側に「シリアに対する一方的制裁を直ちに解除」することで、シリアへの支援の実施を円滑化するよう呼びかけたことに、我々は注意を払っている。だが米側は、シリア政府と直接関わることはないとしている。これについて、中国としてコメントは。
【毛報道官】シリアは長年にわたり戦乱と激動を経験し、今もまた大地震の発生により、深刻な人道的危機に直面している。国連、赤十字国際委員会(ICRC)、国際赤十字赤新月社連盟はいずれも、現地の人道状況の一層の悪化を回避するため、シリアの被災者への緊急支援を呼びかけている。米国が長年にわたりシリア危機に介入し、頻繁に軍事的干渉を行い、苛酷な経済制裁を科して、シリアの民間人に多数の死傷をもたらしてきたために、人々は基本的な生活が保障されない状況にある。今日もなお米軍はシリアの主要な石油産出区を占拠し、産油量の8割以上を略奪し、シリアの食糧在庫を密輸・焼却して、人道的危機に拍車をかけている。
シリアが大災害に見舞われた現在、米国は地政学的なこだわりを放棄し、シリアへの一方的制裁を即時に解除して、人道支援のために扉を開くべきだ。(編集NA)
「人民網日本語版」2023年2月9日