
外交部(外務省)の汪文斌報道官は15日の定例記者会見で、世界貿易機関(WTO)の対米貿易政策検討(TPR)会合についての質問に対し、「米国は過ちを正し、WTOのルールを遵守し、多角的貿易体制の権威をしっかりと守り、多国間主義を支持する国々の仲間に早期かつ真の意味で復帰すべきだ」と述べた。新華社が伝えた。
【記者】WTOは14日にジュネーブで対米貿易政策検討(TPR)会合を開いた。中国、EU、ロシアなど複数の加盟国が、「米国第一」を堅持し、一国主義を実施し、「デカップリング」や「サプライチェーンの分断」を推し進め、グローバル産業チェーンを撹乱する米国のやり方を批判した。これについて、報道官としてコメントは。
【汪報道官】米国は公正な競争を声高に叫ぶ一方で、大規模な差別的補助金によって自国産業の競争優位獲得を支援しており、その輸出規制措置は国際社会の広く同意する道からますます逸脱してきている。米国は紛争解決に対しすでに効力の発生した多くの裁決の履行を拒否し、国内法、特にいわゆる「301条」を根拠として、一方的で大規模な高率の追加関税を課し、「デカップリング」「サプライチェーンの分断」「フレンド・ショアリング」を煽動し、さらに「管轄権の域外適用」を濫用して、米国内法を遵守するようWTOの他の加盟国を脅迫している。
米国はすでに多角的貿易体制を破壊し、産業政策におけるダブルスタンダードを弄し、グローバル産業チェーン・サプライチェーンを撹乱し、一国主義的で覇権的な行為をことごとく行ってきた。米国の一国主義と保護主義に、各国は次々とノーを突き付けている。これは、世界は何が正しいかを知っているということだ。米国は過ちを正し、WTOのルールを遵守し、多角的貿易体制の権威をしっかりと守り、多国間主義を支持する国々の仲間に早期かつ真の意味で復帰すべきだ。(編集NA)
「人民網日本語版」2022年12月16日
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