玉淵潭公園の桜が先週末に見ごろを迎え、多くの観光客が花見に訪れていた。
ここ数年、玉淵潭公園では桜の木の数が年々増えており、今年は計3000本近くとなり、その種類も増え続けている。
観光客が早春から春を楽しめるように、温室で成長を促進させた桜100本以上が次々と開花し、観光客にお披露目された。これらの桜は木の鉢に植えられている。
冬は万物が眠りにつくが、まだ寒い春節の頃に春の花である桜の色を目にすることができれば、公園内を散策する観光客はより楽しい気分になるだろう。玉淵潭公園は何年も前からこの「大胆」な構想を抱いてきた。
早咲きの桜をまだ寒い1月や2月に開花させるため、同公園は福建エリアのカンヒザクラが適していることを発見した。カンヒザクラの花は色が濃く、観光客に好まれているだけでなく、開花時期も早いからだ。
同公園は2021年からカンヒザクラの成長促進に取り組んでいる。春節前の2ヶ月間、鉢植えの桜を温室に移して、光や温度、湿度を調節して、成長を促進するのに適した生育環境を整えた。そして管理や施肥、剪定など一連の作業を経て、早咲きの桜は2021年と2022年の春節に屋外の広場で観光客に公開された。
早咲きの桜を見逃した観光客にも朗報がある。例えば、ヤエベニヒガンやアーコレードなど一部の中咲きの桜が開花しており、代表的なヤエベニシダレなどの桜は3月末にも開花する。また遅咲きの桜は4月上旬から中旬にかけて開花する見込みだ。
「人民網日本語版」2023年3月29日