資料写真(写真著作権は東方ICが所有のため転載禁止)
「新中国式ヘルスケア」がますます流行りのトレンドになっている。若者は折りたたみウォーキングマシンやダンベルなど、自宅でできる小型のスポーツ機器・器具を積極的に注文する一方で、火鍋パーティを「ヘルスケアパーティ」にしたり、中国式の栄養補助用おやつを4回目の食事にしたりして、ひたすら免疫力を上げようとしている。
「90後」は「病気状態」の割合が最多
中国人消費者の間でここ数年、ヘルスケアのニーズが増加し続けている。コンサルティング大手の米マッキンゼー・アンド・カンパニーが行った調査研究のデータによると、中国では26-30歳が「ヘルスケア」の中心で、「90後(1990年代生まれ)」の70%以上が「健康は大切なこと」と考えている。
「2022年全国民中医学健康指数研究報告」によれば、年代別に見ると、病気の状態にある人の割合は「90後」が最多で、38.6%に達するという。
不安の感情を抱くたび、昼夜逆転の一日を過ごすたび、私たちは実は「健康という代償」を支払っている。さまざまな健康問題の中、健康への影響が最も大きいのは不安の感情だ。不安を抱く調査回答者のうち、半数以上(57.7%)が病気の状態にあり、昼夜が逆転した回答者では、44.0%が病気の状態にある。
また不規則な食事、不健康な食事、まったく運動しない回答者のうち、それぞれ約3分の1が病気の状態にある。
免疫力や病気への抵抗力はヘルスケアを通じて人々が最も獲得したいものだ。しかし「00後(2000年代生まれ)」も「95後(1995年から1999年生まれ)」も「90後」も、免疫力が低下して「免疫の危機」にさらされている。「80後(1980年代生まれ)」は新型コロナウイルスの経験から、免疫力を上げたい、外部リスクに対する抵抗力を高めたいという意欲がより高い。
新型コロナウイルス感染症発生前の生活習慣と比較すると、感染症が常態化した後、規則正しい食事・生活をする若者の割合はやや低下したが、毎日体を動かす人の割合は上昇している。他の年代に比べ、「00後」は運動を続けて免疫力を上げたいという意欲がより高く、「90後」は機能性のヘルシーおやつをよく食べている。
新中国式ヘルスケアは現代人の生活習慣にぴったり
新中国式ヘルスケアとは、伝統的な中国式ヘルスケアのスタイルをベースに、現代人の生活習慣を融合させたヘルスケアのスタイルだ。
異なるヘルスケアのスタイルの中で、新中国式ヘルスケアは特に若者に人気がある。データによれば、「70後(1970年代生まれ)」から「90後」の人々は新中国式ヘルスケアを選択する割合が最も高いという。
新中国式ヘルスケアは効果があるだけでなく、便利で手軽だ。たとえば昼間に15分間ハーブのアイマスクをする、夜に15分間足湯をする……といった具合だ。
高所得者にとっては、新中国式ヘルスケアは真剣に仕事をしながら、細切れでヘルスケアに取り組むことができ、「すべての資本となる健康」をキープできるものだ。
若者は飲食を通じてヘルスケアを行い、「食べるだけでいい」ヘルスケアを追求する「00後」は他の年代よりもさらに自律的だ。ステンレスボトルにクコの実を浮かべるものから、朝鮮人参を丸々1本一晩浸した水まで、新中国式ヘルスケアは今、中国の「薬食同源」の文化と国潮(中国伝統の要素を取り入れたおしゃれな国産品のトレンド)ブームにともなって台頭し、若者の間でも「食べることでヘルスケア」が流行している。
これには2つの特徴がある。まず、実践する人の40%近くが一ヶ月当たりのヘルスケア消費額を500元(約9500円)以下に抑え、主に健康食品を購入している。次に、新中国式ヘルスケア食品はおやつ化し、機能が細分化して、若者の好む栄養補助食品になった。「95後」にはヘルスケア茶とヘルスケア栄養補助食品が人気がある。「90後」には栄養補助おやつが特に人気で、さりげないヘルスケアがトレンドだ。(編集KS)
「人民網日本語版」2023年3月28日