今年3月の航空券予約が2019年比大幅増加 観光都市に閑散期なし

人民網日本語版 2023年03月27日13:20

3月26日、中国民用航空産業は冬ダイヤから夏ダイヤへのダイヤ改正が行われる。2023年夏ダイヤのキーワードは「回復」だ。北京青年報が伝えた。

「2023年夏ダイヤ時刻配置政策」によると、中国国内の旅客輸送の週間就航便数は新型コロナウイルス感染症発生前(2019年)をすでに上回り、増加数が多い都市では成都への便数が多く、北京-成都間と上海-成都間は感染症前よりも便数が増えた。

ダイヤ改正を控えて、中国民用航空市場は安定傾向の中で好調さを維持している。3月19日現在、今年の中国全土の国内路線の旅客輸送就航便数は前年同期比26%増の累計88万2900便に上り、19年同期の96%まで回復した。また国際路線の旅客輸送就航便数は同206%増の累計2万9800便となり、19年同期比では86%減だった。

観光都市に閑散期なし

Qunar.Comプラットフォームによると、23年3月以来(3月1-21日)、国内の複数の都市で航空券予約件数が感染症発生前の水準に戻った。3月の予約上位25都市のうち、三亜、成都、杭州、広州、瀋陽、海口、哈爾浜(ハルビン)、長沙、重慶は予約件数が19年をすでに超え、南京、北京、武漢、大連などは19年の90%以上まで回復した。

2月以降、北京-上海、北京-広州、上海-深センを中心としたビジネス幹線路線の回復ペースが全国の上位に並び、ここから公務・ビジネス用途の航空便市場の急速な回復傾向がうかがえる。

Qunarビッグデータ研究院の郭楽春副院長は、「大都市の路線が繁忙期に入ったと同時に、観光都市も『閑散期だが閑散としていない』という特徴を見せている。三亜、海口をはじめとする海南エリア、大理をはじめとする雲南エリアという2大観光エリアへの航空券予約件数が19年に比べて著しく増加した。3月以来の三亜を離着陸する便の予約は19年より45%増え、海口を離着陸する便は前年同期比19%増加し、大理を離着陸する便は19年より21%増えた」と分析した。

日韓豪東南アジアの便数・予約件数がダブル増加

原稿執筆時点で、国際路線のフライトスケジュールはまだ発表されていないが、各航空会社が発表した新ダイヤによると、国際便の就航便数は19年の70-80%に達する見込みだ。

Qunarプラットフォームのデータでは、23年3月1-20日には、タイ、マレーシア、シンガポール、フィリピン、韓国などへの航空券予約件数が前月に比べて著しく増加し、平均価格が低下した。同プラットフォームでは、4-5月の広州、南寧、海口からシンガポールへの直航便の税込航空券価格は500元(1元は約19.1円)前後、往復では1200元前後まで低下し、2月初めに比べて70%値下がりした。メーデー連休期間の往復直航便の税込価格は2402元で、中国国内の多くの都市への航空券価格よりも安くなっている。

日本、韓国、オーストラリア路線も最近は大幅に便数が増え、路線の回復にともなって、航空券価格も低下傾向が続いている。4月16日の天津から東京への直航便の税込価格は2572元、北京から東京への便は2976元で、3月の価格に比べて80%近く低下した。また中国大陸部の都市からイランのテヘラン、サウジアラビアのリヤド、アラブ首長国連邦(UAE)のドバイとアブダビなどの都市へは、いずれも直航便の航空券が販売されている。

郭氏は、「現在、中国は60ヶ国への海外旅行業務が試験的に回復しており、中国の観光客は海外に出かけてあちこち行きたいとしており、世界も中国人観光客を必要としている」と述べた。(編集KS)

「人民網日本語版」2023年3月27日

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