习专栏

【贈り物から見る習主席の外交ストーリー】鍼灸ブロンズ像 中国医学の世界への普及を後押し

人民網日本語版 2023年04月20日14:03

スイス・ジュネーブの世界保健機関(WHO)本部には、1体の鍼灸ブロンズ像が置かれている。高さ1メートル80センチで、全身に隙間なく559個の経穴が印されている。この鍼灸ブロンズ像は、習近平国家主席が2017年1月18日にWHOを訪問した際に贈った物だ。

鍼灸ブロンズ像は鍼灸を教える際の教具であり、医師の審査に用いる模型でもあり、すでに中国伝統医学の象徴となっている。中国医学の鍼灸はユネスコの無形文化遺産にも登録されている。

このブロンズ像の贈呈式では、習主席が陳馮富珍(マーガレット・チャン)WHO事務局長(当時)と共にブロンズ像の除幕を行った。習主席は挨拶で、「我々は伝統医学をしっかりと継承し、発展させ、活用し、開かれた包摂的な心で伝統医学と現代医学のより良い融合を促進する必要がある」とした。

2017年1月18日、スイス・ジュネーブでWHOを訪問し、陳馮富珍(マーガレット・チャン)WHO事務局長(当時)と会談する習近平国家主席(撮影・呉暁凌)。

2017年1月18日、スイス・ジュネーブでWHOを訪問し、陳馮富珍(マーガレット・チャン)WHO事務局長(当時)と会談する習近平国家主席(撮影・呉暁凌)。

習主席は国際的な場でしばしば中国医学の「スポークスマン」を務め、中国医学の世界へのより良い普及を後押ししてきた。2014年11月、習主席はオーストラリア・キャンベラの国会議事堂で、オーストラリアでの中国医学センター設立に関する北京中医薬大学とウェスタンシドニー大学の協力合意の調印に立ち会った。2018年7月、習主席は南アフリカメディアへの寄稿で、南アフリカ国民が鍼灸や吸い玉(カッピング)など中国医学の療法によって病気を治し、健康を増進していることに言及した。2022年12月、習主席は第1回中国・アラブ諸国サミットで打ち出した中国とアラブ諸国の実務協力に関する「八大共同行動」で、アラブ諸国で5つの中国医学協力プロジェクトを実施することを挙げた。

現時点で、中国医学はすでに196の国と地域に広まっている。また、中国は40以上の外国政府、地域機関、国際組織との間で専門の中国医学協力協定を締結し、中国医学国際協力拠点75ヶ所の設置、31ヶ国での中国医学サービス輸出拠点の建設を行っている。(編集NA)

「人民網日本語版」2023年4月20日

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