秦剛国務委員兼外交部長(外相)は5月4日、インド・ゴアで上海協力機構(SCO)外相会議に出席した際、ロシアのラブロフ外相と会談した。外交部(外務省)ウェブサイトが伝えた。
秦部長は「習近平国家主席が先ごろロシアを国賓訪問して以来、双方の各レベルでの往来が日増しに活発になっており、各分野における協力が全面的に展開されている。中国はロシアと共に、両国元首の重要な共通認識をしっかりと実行に移し、戦略的意思疎通を強化し、各分野の協力を強化し、深化させることを望んでいる」と述べた。
ラブロフ外相は「習主席のロシア訪問は2国間関係の発展に力強い原動力を注ぎ込んだ。ロシアは中国と共に、各分野の協力を強化し、両国関係がより高いレベルへと向かうよう後押しすることを望んでいる」とした。
双方は、次の段階の両国のハイレベル交流と各レベルの交流を計画・手配し、経済貿易協力を強化し、人的・文化的交流を深化させ、双方の人員往来に便宜を図ることで一致した。
双方はまた、アジア太平洋地域における意思疎通と協調を強化し、「新冷戦」に反対し、地域の平和と安定を維持することで一致した。
双方はさらに、ウクライナ危機について意見交換を行った。秦部長は「中国は和平交渉を促すことを堅持し、ロシアとの意思疎通と協調を維持し、危機の政治的解決のために真の貢献を果たすことを望んでいる」とした。ラブロフ外相は「ロシアは、中国が発表した『ウクライナ危機の政治的解決に関する中国の立場』文書を重視しており、中国の原則的立場に賛同し、中国と共に誠意あるやり方で緊密な意思疎通を保つことを望んでいる」とした。(編集AK)
「人民網日本語版」2023年5月5日