NATOビリニュス首脳会議共同声明の中国に関する文言について、外交部(外務省)の汪文斌報道官は12日の定例記者会見で質問に答えた際、「中国はNATOに対し、直ちに中国に対する事実の歪曲とイメージ毀損、嘘の捏造を止め、欧州を混乱させ、アジア太平洋に惨禍と動乱をもたらす危険な行為を止めるよう促す。自らの持続的拡大のための口実探しをすべきではない」と表明した。
汪報道官は「NATO首脳会議の共同声明の当該文言は是非を混淆し、白黒を逆さまにし、冷戦思考とイデオロギー的偏見に満ちており、中国は断固として反対する。中国はこれまで他国に対する侵略も代理戦争も行ったことはなく、世界中で軍事活動を展開しておらず、他国を武力で威嚇せず、イデオロギーを『輸出』せず、他国の内政に干渉したこともない。我々は軍事ブロックの構築や参加を行わず、国際関係における武力の使用または武力による威嚇に反対している。どうして中国がNATOにとって『体制上の挑戦』になると言うのか」と指摘。
「NATOのアジア太平洋への東進は、緊張した地域情勢を撹乱し、陣営対立、さらには『新冷戦』を引き起こすことにしかならない。我々はNATOに対し、直ちに中国に対する事実の歪曲とイメージ毀損、嘘の捏造を止め、冷戦思考やゼロサムゲームという時代後れの考えを捨て去り、欧州を混乱させ、アジア太平洋に惨禍と動乱をもたらす危険な行為を止めるよう促す。自らの持続的拡大のための口実探しをすべきではない」とした。(編集NA)
「人民網日本語版」2023年7月13日