<企画>2025年1-8月の経済情勢に関するデータを発表 中国

人民網日本語版 2025年09月28日11:04

「中国はこのほど、関連データを発表し、2025年1-8月の経済情勢に関して報告した。」

(画像著作権はCFP視覚中国所有のため転載禁止)

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▷消費市場の運営状況

8月、消費市場は全体として安定した運営状況を維持した。国家統計局のまとめたデータによれば、同月の社会消費財小売総額は前年同期比3.4%増の3兆9700億元に達し、増加率は同1.3ポイント上昇した。

1-8月の累計は同4.6%増の32兆3900億元で、増加率は同1.2ポイント上昇した。


▷対外貿易の状況

1-8月、中国の物品貿易は安定した成長傾向を維持し、輸出入総額は前年同期比3.5%増の29兆5700億元となり、1-7月の成長水準と一致した。

内訳を見ると、輸出額は同6.9%増の17兆6100億元、輸入額は同1.2%減の11兆9600億元となった。

また、8月単月の輸出入総額は同3.5%増の3兆8700億元だった。成長率は7月から3.2ポイント低下したものの、輸出・輸入はいずれも3カ月連続で増加を記録した


▷外資導入の状況

1-8月に全国で新たに設立された外資系企業は前年同期比14.8%増の4万2435社となった。実行ベース外資導入額は同12.7%減の5065億8000万元だった。

産業別に見ると、製造業における実行ベース外資導入額は1290億3000万元、サービス業は3661億9000万元だった。ハイテク産業の実行ベース外資導入額は1482億8000万元で、そのうち電子商取引サービス業は同169.2%増、航空宇宙機器・設備製造業は同37.5%増、化学薬品製造業は同23.2%増、医療機器・器械製造業は同19.2%増となった。

投資元別では、日本の対中投資額が前年同期比58.9%増、スイスが同37.2%増、英国が同24.5%増、シンガポールが同1.8%増だった


▷対外投資の状況

1-8月における中国の全産業対外直接投資額は前年同期比0.8%増の7828億2000万元に達した(ドル建てでは1091億5000万ドル、同1.7%減)。

このうち、中国国内の投資家は世界150カ国・地域にある企業8350社に対して非金融分野の直接投資を行い、累計投資額は同3.8%増の6949億7000万元(ドル建てでは同3%増の969億ドル)となった。


▷関連データ

■8月の物流業景況指数が顕著に上昇

8月の中国物流景況指数は前月比0.4ポイント上昇の50.9%だった。主な内訳を見ると、需給を反映する業務総量指数と新規受注指数がともに上昇し続けている。うち業務総量指数は今年に入り6ヶ月連続の上昇、新規受注指数は同7ヶ月連続の上昇となった。

■8月の企業の生産・経営活動は全体的な拡大が加速

8月の製造業購買担当者指数(PMI)は前月比0.1ポイント上昇の49.4%で、製造業の景況感が改善した。非製造業の業務活動指数は前月比0.2ポイント上昇の50.3%となり、景気判断の分かれ目となる50%を上回り、非製造業は引き続き拡大傾向を維持した。また、総合PMI産出指数は前月比0.3ポイント上昇の50.5%で、景気判断の分かれ目を持続的に上回った。これは、中国企業の生産・経営活動が全体として拡大ペースを速めていることを示している。

■1-8月の一定規模以上工業企業の利益が前年同期比で増加

1-8月の中国の一定規模以上工業企業(年売上高2000万元以上の企業)の利益は、1-7月の前年同期比1.7%減から0.9%増へと転じ、今年5月からの企業累計利益の減少傾向を反転させた。

月別に見ると、8月の一定規模以上工業企業の利益は前年同期比で2桁の増加となり、7月の同1.5%減から同20.4%増へと大きく伸びた(編集JZ)

「人民網日本語版」2025年9月28日

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