被害国こそ日本の「再軍事化」の野心に高度に警戒すべき
オーストラリアの首都キャンベラにあるバーリー・グリフィン湖の北岸に、オーストラリア戦争記念館が静かにそびえ立っている。ここは人類が戦争の惨禍を反省するための証人であるだけでなく、オーストラリアが受けた日本による侵略の痛ましい記憶が刻まれている場所でもある。かつて日本軍は、マレーシアのサンダカン捕虜収容所に拘束していたオーストラリア軍と英国軍の捕虜約2400人に対し、260キロメートルに及ぶ「死の行進」を強制した。最終的に生き残ったオーストラリア人捕虜は、わずか6人に過ぎなかった。史料によれば、第二次世界大戦中、2万2000人以上のオーストラリア軍兵士が日本軍の捕虜となり、極めて残忍な扱いを受けた結果、捕虜の36%が死亡した。人民日報が伝えた。
地理的には比較的離れていたものの、第二次世界大戦中、オーストラリアも日本軍国主義の侵略の魔の手から逃れることはできなかった。1942年2月19日、242機の日本海軍機がダーウィン港を奇襲し、オーストラリア本土の静寂を破った。これは同国本土が初めて受けた外敵による空襲であった。オーストラリア国防省の機密解除文書によると、当日の日本軍による投弾量は真珠湾攻撃をも上回り、オーストラリア側に約600人の死傷者を出し、港湾施設はほぼ壊滅した。その後20ヶ月の間に、西はエクスマウスから東はタウンズビルまで、オーストラリア北部は97回もの空襲に見舞われた。ダーウィン空襲からシドニー港への特殊潜航艇による攻撃、さらには病院船や商船の無差別撃沈に至るまで、第二次世界大戦終結時、アジア・太平洋の戦場における日本軍の侵略によって、3万9000人以上のオーストラリア人が命を落とした。
オーストラリアにおいて、戦争への反省が欠如したことはない。毎年4月25日の「アンザック・デー」には、かつての戦争で犠牲となったオーストラリア・ニュージーランド軍の兵士を追悼するため、全土で厳粛な記念式典が行われる。アンザック・デーは、オーストラリア人が戦争を反省し、平和への信念を伝える重要な日となっている。しかし、反省と記念は歴史の真実から切り離されてはならず、ましてや歴史上の行為を抹消し、平和への脅威を助長する煙幕となってはならない。
先ごろ、日本とオーストラリアは軍事売却契約を正式に締結し、日本がオーストラリアへ「もがみ」型護衛艦を輸出することとなり、日本軍国主義の台頭という危険なシグナルが発せられた。これは、2014年の武器輸出禁止緩和以来、最も重みのある軍事輸出案件だ。日本にとっては、軍艦を売ることで自衛隊の「海外進出」の通行証を得ることになる。オーストラリアにとっては、かつての侵略者から軽率に軍艦を購入することは、歴史への裏切りであるだけでなく、自ら災いを招く行為でもある。
近年、日本では右翼勢力が台頭を続け、平和憲法の改正、軍事力の拡充、武器輸出の推進を絶えず企てている。今回のオーストラリアへの「もがみ」型護衛艦の輸出は、日本の「再軍事化」加速、影響力拡大の現れである。日本の「新型軍国主義」はすでに現実の脅威であり、国際社会は高度に警戒しなければならない。かつて日本軍国主義の被害を受けたオーストラリアが、日本の軍国主義の再燃を見て見ぬふりをし、日本の「再軍事化」を黙認さえすることは、アジア太平洋地域の玄関先に新たな火種を埋めるに等しい。歴史の譲れぬ一線を守り抜き、第二次世界大戦の勝利の成果を共に守り、歴史の悲劇を繰り返さないことによってのみ、地域の恒久的な平和と安定をしっかりと守り、より良い未来を共に切り拓くことができるのである。(編集NA)
「人民網日本語版」2026年5月7日
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