中国、40日間でロケットの洋上・陸上回収を相次いで実現 次は再飛行

人民網日本語版 2026年08月26日10:26

8月19日、ロケット「朱雀3号遥2」の打ち上げが成功し、その第1段が予定通り着陸した。中国はこれにより、ロケットの陸上回収を初めて実現した。中央テレビニュースが伝えた。

「朱雀3号」が安定した状態で着地したその瞬間、中国の宇宙開発は2つの鍵を手にした。1つは陸上から、もう1つは洋上からのものだ。

7月10日午後0時15分、「長征10号B」第1段は、発射場から300キロ余り離れた洋上の回収プラットフォームで、重い着陸脚を装備することなく、回収船「領航者号」の井の字形の拘束ワイヤーによってロケットのフックを引っ掛け、ネットキャッチ方式で回収に成功した。これは世界初のキャリアロケットのネットキャッチ方式による回収となった。

それから40日後、「朱雀3号」は「着陸脚+垂直離着陸」方式によってロケットの回収を実現した。これにより、中国は世界で唯一、洋上と陸上の2種類の回収技術を同時に確立した国となった。

ロケットの回収成功は、中国にとって何を意味するのだろうか。

1. コストが大幅に低下

ロケットの回収に成功したことは、将来的にロケット打ち上げのコストが大幅に低下することを意味する。北京航空航天大学宇航学院の張振華副院長(研究担当)は、「第1段のコストはロケット全体の70%を占める。回収後に再利用できれば、1回当たりの打ち上げコストは、最終的には限界的な整備費用だけにまで抑えることができる可能性がある」と説明している。

2. 低軌道の軌道資源確保を加速

コストの低下は、衛星インターネットのネットワーク構築を直接推進する。「朱雀3号」はまさに大規模な衛星コンステレーション構築のために設計されたロケットだ。これによる戦略的意義は非常に明確で、中国は低軌道の軌道資源の確保を加速させていくことになる。

2025年、中国では商業宇宙の打ち上げが計50回行われ、前年より7回増加し、年間の総打ち上げ回数の54%を占めた。軌道投入された商業衛星は311基で、前年より110基増加し、軌道投入衛星総数の84%を占めた。

3. 1兆元規模の宇宙経済市場を創出

戦略的意義に加え、回収の成功によって「開発→打ち上げ→回収→再利用」という一連のサイクルが確立され、衛星製造、地上端末、運用サービスなど、サプライチェーン全体の発展が牽引され、1兆元(1元は約23.7円)規模の宇宙経済市場が生み出されることになる。

次のキーワードは再飛行

回収の成功は、ロケット再利用に向けた第一歩だ。そして帰還した後の次のキーワードは再飛行となる。

今後、「朱雀3号」は半年以内に再飛行試験を実施する計画だ。「朱雀3号」の総指揮を担う戴政氏によると、チームは回収した第1段の機体の点検を直ちに開始し、機体の状態に関するデータを収集するとともに、第1段の整備・メンテナンスを行う。整備・メンテナンスが完了した後、できるだけ早い段階に第1段を再び飛行に投入するという。将来的には、「朱雀3号」の第1段を少なくとも20回再利用する計画となっている。(編集KN)

「人民網日本語版」2026年8月26日

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