2014年11月6日  
 

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アジア太平洋地域の統合水準を高める「北京プラン」

人民網日本語版 2014年11月06日14:34

 アジア太平洋経済協力会議(APEC)の第22回非公式首脳会議が秋の北京・雁栖湖畔で開幕する。今回の会議はアジア太平洋協力に何をもたらすのか?世界は首を長くして待っている。(文:陶略・国際問題ウォッチャー。人民日報海外版コラム「望海楼」掲載)

 アジア太平洋協力は現在、「百花斉放」の様相を呈している。APECプラス1、APECプラス3など多数の協力枠組みがアジア太平洋地域協力ネットワークを構成し、域内包括的経済連携(RCEP)、環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)など自由貿易交渉も進行中だ。だがこうした自由貿易協定はルールや標準が異なり、重複部分もあり、ボウルの中のスパゲティ1本1本が絡み合うように、複雑で解きがたい「スパゲティ・ボウル現象」をもたらし、アジア太平洋の自由貿易構造を重複化、破片化の危険にさらしている。

 アジア太平洋地域で最高レベル、最大規模、そして最も広範な影響力を持つ経済協力枠組みであるAPECは過去25年間、アジア太平洋の経済構造に重大な影響を与えてきた。2006年にAPECはアジア太平洋自由貿易圏(FTAAP)の関連構想を初めて打ち出した。2010年の首脳宣言「横浜ビジョン」は、FTAAPの「インキュベーター」としてAPECがリーダーシップを提供することを明記した。

 今回のAPEC北京会議はついにビジョンを行動に移し、アジア太平洋地域の統合水準の引き上げという積極的なシグナルを発し、アジア太平洋協力の「スパゲティ・ボウル現象」を解決するための「北京プラン」――FTAAPプロセスの始動を打ち出す。

 アジア太平洋地域の現有の自由貿易協定と比べ、FTAAPはより均衡的な制度設計であり、代表性、開放性、包括性の高さを特徴とする。

 アジア太平洋が世界で最も発展の活力と潜在力を備える地域であることは一致して認められている。地域の全てのエコノミーをカバーする自由貿易協定はまだない。二国間や小規模な多国間の自由貿易協定は柔軟性と的確性には優れるが、地域全体の発展にとっては恐らく「小さな馬が大きな荷車を引く」に過ぎない。FTAAPの構築は、地域の様々な二国間・多国間協力体制の整理統合を進め、各種の自由貿易協定を相互融合、相互促進させるうえでプラスだ。


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