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中国でドキュメンタリーを製作する竹内亮さん「僕は南京大根」

人民網日本語版 2017年06月05日10:28

南京の街中にいる竹内さん。

南京に住む日本人・竹内亮さん(38)がメガホンを握った中国語のドキュメンタリー「僕がここに住んでいる理由」は、ネット上での再生回数が1億回を超えているものの、竹内さん自身は同作品を台本も、腕も、資金もない「三ない商品」と冗談交じりに評価している。新華網が報じた。

パーマのかかった髪に、ワインレッドのシャツとピンクの短パン姿の竹内さんは南京市の中心にあるスタジオで、流暢な中国語で、取材に応じた。

【互いに理解し尊重し合わなければ友好は築けない】

2010年、竹内さんはNHKのドキュメンタリー「長江」のメガホンを握り、撮影グループと共に、チベット高原から東の上海に向かい、長江に沿って中国の風土と人情をカメラに収めた。

竹内さんは、「内陸部では、僕を見て『小日本(日本人に対する中国語の蔑称)が来た』と言う人や『高倉健や山口百恵はまだ元気なのか』と聞く人もいた」と振り返り、、「多くの中国人の日本に対する見方は20世紀で止まっている」との見方を示した。

それで、竹内さんは中国人に今の日本を紹介するドキュメンタリーを製作することを思い付いたという。「日本の文化や社会生活を中国人に紹介したい」と話す竹内さんはこれまで、日本で中国を紹介する仕事をしていた。

「僕は口先だけの日中友好は嫌い」。竹内さんは真剣な目つきで、「互いに理解し、尊重し合わなければ、友好は築けない」と中国語で一生懸命自分の考え方を話した。

竹内さんは、10年に撮影のために中国を旅したことのほか、中国人の女性と結婚したことで、中国に対する理解を深めている。しかし、中国でドキュメンタリーを撮影することに、家族は当初反対だったという。そして、2年間の説得を経て、竹内さんと妻は日本の安定した仕事と生活を捨てて、一家で中国の南京へと引っ越してきた。 「当初、日本の友達の多くは、歴史のことが原因で、殴られることもあるのではと心配していた。でも、僕は何度も南京に来たことがあり、そんな心配はいらないことを知っていた。僕はこの街が好き」と竹内さん。

南京に住んで一年目に竹内さんは、南京大虐殺の犠牲者の追悼式に参加した。「日本の教科書では、南京大虐殺のことが一行しか書かれていないけど、僕の歴史の先生は2時間話してくれた。だから、とても印象深い。僕はとてもいい先生に出会った」。

「しばらく前、日本のある有名な大学の学生が南京に遊びに来て、僕の会社を見学した。学生たちは、南京大虐殺についてほとんど何も知らず、僕はとても驚いた。これは日本の教育に問題がある」と竹内さん。


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