中国では、子供に習い事をさせるのが日本よりも熱心といわれ、北京市内にも音楽や水泳、絵画や外国語など、様々な子供教室が開講され活況を呈している。バレエや体操といった教室も人気で、今回は北京で講師として中国や日本をはじめ各国の子供たちにバレエの指導に励む竹田舞子さんをご紹介したい。(北京滞在歴19年)
北京でバレエを習い始めた竹田舞子さん前列左
竹田さんは1992年に日本で生まれ、父親の仕事の関係で5歳の時に北京を訪れ、中国人の友達とその年から一緒に北京でバレエを習い始めるようになった。後に彼女は努力を重ね、小学校卒業後はバレエの専門学校に進学、大学は中国の舞踏界では有名な北京舞踏学院に進学した。大学卒業後1年間の英国留学を経験し、現在は同じくバレエ経験の豊富な母親が主催するバレエ教室「J-Ballet Studio」で、講師として中国の子供たちをはじめ各国駐在員家庭の子供たちを対象にバレエの指導に当たる日々を送っている。
この教室では、下は5歳、上は60代までと幅広い年齢層の人がバレエを習っており、興味さえあれば国籍不問で受け入れ、毎日休むことなくレッスンを行っている。講師は竹田さんや彼女の母親を含め数人おり、竹田さんはトウシューズクラスを担当している。「バレエはふわふわと踊っているように見えて、実はすごく体力を使うし、力を使わないと綺麗に見えない芸術。ストレッチの痛みもあれば、高い集中力も必要で、精神的、体力的に我慢が足りない子は辞めてしまうが、多くの子供たちが昇級の喜びで辛さを乗り越え、発表会という目標に向かって楽しみながらレッスンに励んでいる」と言う。反抗期に入る子供もおり、バレエを上達させる上での細かい要求を分かりやすく伝えられるよう子供たちとの接し方にも工夫を凝らす。
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