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日本の「暑い都市」は「暑さ」をセールスポイントに町おこし

人民網日本語版 2017年08月17日15:37

銀座のイベント「打ち水作戦」に浴衣姿で参加する女性たち

日本は夏になると海洋気候の影響を受け、沿海地域はとても蒸し暑くなる。また、山や丘陵が多いためたくさんの盆地が形成されており、そのような地域は熱気がこもるため、夏になると沿海地域より気温が高くなる。日本の「暑い都市」は往々にして、京都のような山間の盆地に位置している。そのほか、日本の大都市は非常に発展しているため、ヒートアイランド現象が起こり、周辺の地域も含めて気温が非常に高くなる。夏に暑いというのは自然なことで、日本ではスイカを食べたり、花火をしたり、浴衣を着て祭りへ行ったりするというのが夏の「風物詩」となり、日本人は子供のころからそれらを当然のこととして経験している。また、「暑い都市」の中には近年、「熱をもって暑さを制す」と言わんばかりに、「暑さ」を売りにして観光客を呼び込んで、「暑さ」を体験してもらったり、関連グッズを販売したりしている都市もある。(文:彦初。環球時報掲載)

日本で「一番暑い」が絶好のセールスポイントに

日本で非常に暑い都市の一つが高知県四万十市。気温41.0度の国内観測史上最高記録を持っている。また、2番目の記録は埼玉県熊谷市と岐阜県多治見市の40.9度だ。その他、山形県山形市が40.8度、山梨県甲府市が40.7度を記録したことがある。山形市の40.8度は、1933年に観測されたもので、最高記録を74年間保持していたというのは注目に値する。日本の気象専門家は近年、西日本や沖縄の気温が上昇傾向にあると分析している。

四万十市は四国の南西部に位置し、街は海から数十キロ離れた盆地。標高約1000メートルの山に囲まれ、夏になると非常に暑くなる。地元の人によると、夏になると、熱中症になるのを避けるため、畑や田んぼの仕事をするのは早朝と夕方だけという。しかし、2013年8月12日に、41.0度という日本最高気温を記録して以降、同市は一躍有名になり、「日本最高気温」を体験してみようという観光客が他の地域から押し寄せるようになった。そして、同市江川崎付近の駅には、「日本一暑い駅」という看板が掲げられている。また、同市の観光協会は、「日本一暑い町」を記念して、気温41度 にちなんで「41」をロゴにしたTシャツやタオルのほか、41円のかき氷を販売して、観光客の呼び込みに取り組んでいる。41円のかき氷は、13年8月12日から3日間で700杯以上売れたという。同市は「日本一暑い」というのを宣伝文句にして、観光業の発展を促進しているのだ。夏になると、同市は、「猛暑」にちなんだ一連のPRイベントを行っている。例えば、「熱をもって暑さを制す」と言わんばかりの、気温35度以上の日に激辛の焼きうどんを早食いするイベントがあり、いい宣伝になっている。

猛暑のほか、「深夜食堂」の作者である安倍夜郎の出身地でもあるというのが、四万十市のセールスポイント。安倍夜郎がイラストエッセイ「四万十食堂」で、幡多地方独自の郷土料理を紹介したのがきっかけで、外国人観光客が同市を訪れるようになった。市内にある中村駅で降りて、市街地に向かって歩いていくと、特色ある飲食店が見えてくる。看板料理は川魚料理で、ウナギが特においしい。また、カツオのたたきも非常に有名だ。


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