国内外の有名大学が大学の過度な功利化へ反対の声
中国第1期の「985」大学(中国教育部が1998年5月に定めた、研究活動の質向上のために重点的に投資する大学)9校の学長とアメリカ大学協会、ヨーロッパ研究大学連盟、オーストラリアのGroup of Eightの責任者が中国科学技術大学で10日、現代の研究型大学の主な特徴と使命の解釈を主旨とする「合肥宣言」に署名した。人民日報が伝えた。
「合肥宣言」は研究型大学が高等教育をリードする大学として、どのように大衆からのますます高くなる期待に応え、自身の責任や役割をどのように定義するかという問題に正面から答え、現代の研究型大学の特徴や使命に対して初めて共通認識に達したものだ。同宣言によると、ここ数十年来、経済の発展と大学教育のエリートから一般化への動きにともない、大学運営の政策環境も変わり、多くの国で大学に対する扱いが功利化しすぎ、大学のその他の重要な役割を無視し、国家の科学研究や高等教育政策は短期的で具体的な成果を求めることが中心となっている。こうしたやり方は大学の深層のエネルギーや無形の産出を軽視、ひいては放棄することになる。同宣言では、もし政策環境が引き続き短期的、一時的な利益を強調し、長期的な発展を無視し、現存の知性を強調して模索する知性を軽視し、偏狭さに偏り広範さを軽視するなら、各国の大学は影響力を失うリスクに直面するだろうと強調している。
「宣言に署名した4つの研究型大学連盟は北米、欧州、オーストラリア、中国の最も有名な大学100校をカバーしている。『合肥宣言』が国際的に最も重要な大学間の協力と交流の絶え間ない深まりを推進し、中国の一流研究型大学構築の新たなページを開くことと信じている」と中国科学技術大学の侯建国学長は語る。(編集YH)
「人民網日本語版」2013年10月11日