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インドネシア国会で演説する習主席。 |
習近平国家主席は3日、インドネシア国会で重要演説「手を携えて中国・ASEAN運命共同体を建設」を行い、インドネシアとASEANに対する中国の善隣友好政策について全面的に明らかにするとともに、中国とインドネシアの包括的・戦略的パートナーシップを強化し、より緊密な中国・ASEAN運命共同体を建設して、共同発展と共同繁栄を実現することを提言した。
習主席は「インドネシア訪問はこの度の私の東南アジア歴訪の最初の訪問であり、友好関係を継承する旅、協力の計画を立てる旅だ。中国とインドネシアは海を隔てて相望む。両国の友好関係は長い歴史を持ち、非凡な道程を歩んできた。1955年に両国と他のアジア・アフリカ諸国は平和共存、小異を残して大同につくを軸とするバンドン精神を共同提唱し、新型の国際関係の建設に不滅の歴史的貢献を果たした。今回の訪問で私とユドヨノ大統領は両国関係の包括的・戦略的パートナーシップへの格上げを宣言する。これは両国関係がこれまでの事業を受け継ぎ、将来の発展に道を開き、包括的に踏み込んで発展するようにするためだ」と指摘。重点的に努力すべき分野として以下を挙げた。
第1に、信用を重んじ、友好を求める方針を堅持する。中国はASEAN諸国と真摯に接し、友好的に付き合い、政治、戦略面の相互信頼をたゆまず強固にし、社会制度と発展路線を自ら選択する互いの権利を尊重し、相手側の戦略動向に対する信頼を揺るぎないものにし、互いの重大な懸念について支持し合い、中国・ASEAN戦略協力の大きな方向性をしっかりと押さえることを望んでいる。
第2に、協力とウィンウィンを堅持する。中国は対等・互恵を基礎にASEAN諸国に対する開放を拡大し、中国・ASEAN自由貿易圏の水準を高めて、双方の貿易額を2020年までに1兆ドルに引き上げることを望んでいる。中国はASEAN諸国とのコネクティビティの強化に尽力し、アジアインフラ投資銀行の設立を提唱する。中国はASEAN諸国と海洋協力パートナーシップをうまく発展させ、21世紀の「海上のシルクロード」を共同建設することを望んでいる。
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