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中日貿易に改善の兆し 対日輸出が15カ月ぶりに増加

 中国海関(税関)総署の鄭躍声報道官は12日に北京で行われた2013年第3四半期の輸出入状況発表会で、「今年下半期より、中日の二国間貿易に好転の兆しが見えている。中国の対日輸出額はマイナス成長からプラス成長に転じ、昨年7月以来より対日輸出額が前年同期比で14カ月連続で減少していた状況を終えた」と語った。中国新聞社が伝えた。

 中国海関総署が同日発表したデータによると、日本は今年第1−3四半期に中国にとって5番目の貿易相手国となり、中日の二国間貿易の総額は7.9%減の2290億8000万ドルに、中国の貿易総額に占める比率は7.5%になった。うち中国の対日輸出額は2.8%減の1039億1000万ドル、日本からの輸入額は12.1%減の1197億7000万ドルとなり、対日貿易赤字は56%減の104億6000万ドルとなった。

 鄭報道官は、「今年上半期より、中日の二国間貿易には確かに好転の兆しが見えている。中日の月別輸出入額の減少幅は、7月より3カ月連続で縮小しており、第3四半期の減少率は前年同期比5.3%となり、上半期より大幅に改善された」と語った。

 鄭報道官は、「中国の9月の対日輸出額の増加率は1.5%のプラスに転じ、前年同月比で14カ月連続のマイナスを終えた。中日貿易の好転の主因は、日本経済の回復だ」と強調した。

 冷え込みの緩和が見られたのは中日貿易だけではなく、中国の対EU輸出額にも好転の兆しが見られた。データによると、中国とEUの第1−3四半期の貿易総額は4085億7000万ドルに達し、そのうち第3四半期は前年同期比3.5%増を実現した。

 鄭報道官は、「米国経済の回復の勢いはEUや日本を上回り、中米の二国間貿易額も増加の流れを維持した。今年第1−3四半期の中米二国間貿易総額は、前年同期比6.7%増の3791億ドルになった。うち輸出額は3%増の2659億5000万ドル、輸入額は16.3%増の1131億5000万ドルとなった。米国は依然として中国の2番目の貿易相手国、2番目の輸出先、6番目の輸入先だ」と説明した。

 鄭報道官は同時に、「中国の貿易パートナーは多元化しており、先進国市場への依存度が下がっており、自由貿易協定を結んでいる国と地域との輸出入の増加が顕著だ」と指摘した。中国の第1−3四半期のEU・米国・日本(3大先進経済体)との輸出入額は、同期の輸出入総額の33.2%を占め、前年同期比で2.6ポイント減となった。

 一方で、同期に中国とASEAN・チリ・パキスタンなど自由貿易協定を結んでいる9つの国・地域との輸出入額は17%増となり、中国の輸出入総額の増加率を9.3ポイント上回り、輸出入総額に占める比率が1.1ポイント増の13.9%に達した。(編集YF)

 「人民網日本語版」2013年10月15日

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