中日貿易の低迷 日本が中国人の感情を損ねたため=商務部
中国商務部(商務省)は23日に定例の記者会見を開き、1-7月の経済状況について報告した。それによると、中国と日本の1-7月の二国間貿易額は、8.8%減となった。中国商務部の沈丹陽報道官は記者会見で、「中日貿易の原動力は今年より低迷しているが、これは日本政府と一部の政治家の中国問題に関する間違った言行が中国人の感情を著しく損ね、一部の中国人消費者の日本製品購入の積極性を損ねたためだ」と指摘した。中国新聞網が伝えた。
データによると、今年1−7月の中日貿易総額は前年同期比8.8%減の1740億ドルとなった。そのうち中国の対日輸出額は3.5%減の831億9000万ドル、日本からの輸入額は13.2%減の908億1000万ドルとなった。
沈報道官は、「中日貿易額はすでに数カ月連続で減少しているが、この減少はさまざまな要素の働きかけによる結果だ」と分析した。中国商務部は分析を行い、この減少の主因を次の三つにまとめた。
◆原因その一
中日貿易は世界バリューチェーンの重要な構成部分であり、世界の経済情勢の影響を受けやすい。米国・欧州などの市場の低迷、中国のこれらの市場に対する輸出額の減少もまた、日本製の原材料・部品の輸入減を招いた。
◆原因その二
円安も中日貿易に影響をもたらした。円相場は2012年末より急激に下落し、中国の対日輸出商品の価格が上昇し、中国の日本への輸出に影響を及ぼした。
◆原因その三
中日の経済活動の主体は、両国の企業と国民だ。日本政府と一部の政治家の中国問題に関する間違った言行が中国人の感情を著しく損ね、一部の中国人消費者の日本製品購入の積極性を損ねた。これが貿易に反映されたことで、日本製の自動車・家電・部品などの製品の、対中輸出の減少を引き起こした。
沈報道官は、「中日の経済貿易関係が今日の規模・水準まで発展したのは、中日双方の長年の努力によるもので、非常に得難いものであり、双方はこれを共に守る必要がある。日本は中国と向き合い、両国間の関連問題を適宜処理し、中日経済・貿易関係の発展に有利な条件を創造すべきだ」と指摘した。(編集YF)
「人民網日本語版」2013年8月26日