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中国の第3世代原子炉が年末にも着工 「福島式」原発事故防止

 中国の独自開発した第3世代原子炉ACP1000がこのほど第57回国際原子力機関(IAEA)総会で発表された。中国核工業集団によると、ACP1000は年末までに着工する条件がすでに整っている。また、多重防護措置によって「福島式」原発事故を防ぐ能力を確保している。新華網が伝えた。

 ACP1000は中国核工業集団が中国原子力発電30年の技術基盤に立脚して独自開発した先進的加圧水型軽水炉。今年4月に初歩設計が審査を通過。9月末に第57回IAEA総会で世界に発表された。

 中国核工業集団によると、ACP1000は設計において「受動的」事故処理措置を増加しており、福島第1原発事故のような地震や津波に見舞われ、電源を喪失した場合でも安全を確保できる。いわゆる「受動的」とは電源に頼らず、重力、温度差、密度差など自然の駆動力によって流体の流動、熱伝導機能を実現することを指す。水素爆発、原子炉格納容器内の長時間の圧力上昇、原子炉格納容器の底の貫通、全電源喪失といった想定される事故のいずれにも対策を講じている。

 ACP1000は知的財産権を完備し、すでに輸出契約も結んでおり、年末までに着工する条件が整っている。第1基は国産化率85%以上を目標としており、中国の装備製造水準の向上と建設費の一層の引き下げに寄与する。(編集NA)

 「人民網日本語版」2013年10月15日

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