カナダで中国人留学生誘拐事件が発生

現地時間3月23日夕方、多くの中国人が集まり住むカナダ・トロントのマーカム市で、中国人留学生（男子）が誘拐事件に巻き込まれた。地元警察が現在、捜査を続けている。中国新聞網が伝えた。

警察が発表した被害者Wanzhen LU(22)の写真（撮影・余瑞冬）。

事件は、23日午後6時前に発生。マーカム市があるヨーク地域の警察によると、被害に遭った22歳の陸さん（音訳、ローマ字表記はWanzhen LU）と友人が住んでいるマンションの地下にある車庫にいたところ、誘拐犯3人が、マイクロバスから降りてきて、陸さんを連れ去ったという。

容疑者の1人は、スタンガンのような武器を携帯していたらしく、被害者が抵抗を試みたところ、スタンガンで攻撃されたという。容疑者たちは被害者を無理やり車に押し込めると、現場から車で逃走した。

警察が発表した現場の監視カメラに写っていた容疑者と犯罪に使われた車両の画像。

在トロント中国総領事館は、事件の通報を受けて、ただちに緊急対応措置に全力で取り組んだ。総領事館は緊急対応メカニズムを速やかに発動し、ヨーク地域警察に連絡を取り事件の状況を把握したうえで、被害者の捜索と無事救出を要請すると同時に、適切な措置を講じて管轄地域内の中国人の合法的な権益を保護するよう求めた。また、総領事館は、速やかに被害者の家族と連絡をとり、状況説明にあたった。被害者の両親は現在、心配のあまり身を引き裂かれる思いでトロントに向かっているという。

被害者は、当時メガネをかけ、黒いパーカーと黒いズボンを着用、白いスニーカーを履いていたという。（編集KM）

「人民網日本語版」2019年3月25日