大連東軟情報学院内にある公式が書かれた階段が、ネット上で話題になっており、多くのネットユーザーがSNS上で、この「公式だらけ」の階段を撮影した動画を投稿している。あるネットユーザーは、「一段一段登るたびに、足を踏み出すのが難しい。この階段は、成績の悪い学生には通れない階段だ」と冗談交じりにコメントした。また、「階段は公式ばかり。試験の時には、これらを書き写すだけで良いのでは?」という疑問の声も上がった。
同校基礎教学学院の陳昊・副院長は、「ネット上で話題になっているこの階段は、大連東軟情報学院A5教室棟の階段で、これらの公式は、先学期がスタートする際に貼りつけられた。『公式階段』に対する学生の反響がかなり良かったので、学校側は、2019年度の新入生が入学するまでに、学生寮や学生食堂の階段にも、これに類するものを貼る計画だ。勉強は教室の中だけで終わるものではないのだから」と話した。
「公式階段」という発想について、陳副院長は次の通り説明した。
「幼児訓練クラスの階段広告が、この公式階段が生まれるヒントになった。通常、訓練クラスに貼られているのは、ほぼ学生募集広告の類だが、それらを見たあと、これらの広告の内容を公式に変えて、学内の階段に貼れば、学生たちの学習の一助となるのではないかと思った。公式を貼る場所としてA5教室棟の階段を選んだ理由は、A5棟の教室は大教室で、数学や物理の公開授業が頻繁に行われていることだった。理系に関する知識は、どちらかと言えば抽象的で、数多くの公式や定理を覚える必要があるため、この棟の階段に貼れば、学生たちは下を向いていると見えることになり、知らず知らずのうちに知識を頭に叩き込むことができて、学習効果がさらに高まるという訳だ」。(編集KM)
「人民網日本語版」2019年3月25日